【カイロ=山尾有紀恵】エジプトの首都カイロ中心部のタハリール広場で12日、ムルシ大統領の政策を批判する若者らと、ムルシ氏の出身母体である穏健派イスラム組織ムスリム同胞団のメンバーらが衝突。エジプト国営通信によると約120人が負傷した。同氏の就任後、双方の大規模な衝突は初めて。
若者らが「政権を倒せ」などとシュプレヒコールを上げると、同じ場所で集会を開いていた同胞団側はデモ隊が用意した舞台を破壊するなどして抗議。双方が投石し、火炎瓶が飛び交うなど、広場は一時騒然とした。同胞団がメンバー動員のために用意したバスにも火がつけられた。
エジプトでは、今年6月に初の自由選挙でムルシ氏が選ばれて以降、当初期待されたほど経済や治安状況が改善せず、同胞団のかじ取りに対する市民の不満が高まっている。