【マニラ=佐々木学】カンボジアのシアヌーク前国王が15日未明、病気のため滞在先の北京で死去した。同国政府が発表した。89歳だった。植民地支配からの独立や20年以上続いた内戦の収拾にあたり、「独立の父」「国民統合の象徴」と言われた。
政府関係者によると、前国王はがんの治療のため今年1月から北京に滞在していた。息子のシハモニ国王とフン・セン首相が15日北京に向かい、遺体を引き取るという。
シアヌーク前国王はフランス統治下のプノンペンで生まれ、1941年に18歳で即位した。53年の独立達成後、父に王位を譲り、人民社会主義共同体(サンクム)を設立して総裁に就任。総選挙を経て首相となった。父の死後は国家元首を兼務し、東西冷戦の中で非同盟中立路線をとった。