減る傾向にあった東大西洋のクロマグロについて、2012年の資源量が増加傾向に転じたとする報告書を、大西洋まぐろ類保存国際委員会(ICCAT、加盟49カ国・地域)の科学委員会がまとめた。水産庁によると、11月のICCATの年次総会で、日本を含めた各国の漁獲枠も増える可能性があるという。
クロマグロは、マグロ類の中で最も高級で、すしネタなどに使われる。科学委は、10月1〜5日にスペインのマドリードであった。各国の報告によれば、一定の漁獲量が以前より短期間で確保できるようになるなど、資源は10年の調査に比べて増える傾向にあるという。
東大西洋では、1970年代半ばからクロマグロが減っていた。ICCATでは99年に漁獲規制を導入。2010年には前年比で漁獲枠を4割減らすなどして資源維持に取り組んできた。13年までは1万2900トンの漁獲枠となっているが、今回の報告に「600トン増やすことは可能」と盛り込まれた。水産庁国際課は「増やす方向で見直される可能性がある」という。