韓国・全羅南道沖の黄海で16日、不法操業中の中国漁船員が韓国海洋警察庁職員のゴム弾を受けて死亡した事件をめぐり、中国側は「強い不満」を表明したうえで、韓国側に原因の調査と関係者の処罰、再発防止の保証を求めた。
韓国政府は事件発生からすぐに在韓中国大使館に経緯を説明したが、新華社通信は16日夜に「大使館が抗議と強い不満を示した」との記事を配信。中国外務省の洪磊・副報道局長も17日の定例記者会見で「暴力による法の執行をやめ、中国漁民の安全と合法的な権利を保障するよう求める」と述べた。
ただ、2010年に不法操業の中国漁船が韓国の警備艦に体当たりし、転覆して死者が出た事件では中国側が韓国に損害賠償を求めたが、今回はそうした動きはない。尖閣諸島をめぐり日本と対立するなか、韓国との必要以上の摩擦を避けるために対応を抑制している可能性もある。