【ソウル=大島隆】米国と北朝鮮の政府当局者が9月下旬に中国・大連で協議した際、北朝鮮側が核政策を全面的に見直し、朝鮮半島の非核化を盛り込んだ6者協議共同声明を破棄する可能性を示唆していたことがわかった。
米国のハート6者協議担当大使と北朝鮮のチェ・ソンヒ外務省米州局副局長は、大連で国際会議に出席した際に接触した。協議内容を知る6者協議参加国の複数の外交筋によると、チェ氏は「核政策の再検討をしている」と説明し、米国が敵視政策を改めない限りは、朝鮮半島の非核化目標など、2005年の6者協議共同声明の合意を破棄することを示唆したという。
北朝鮮外務省は7月20日の声明で「核問題を全面的に見直さざるを得なくなる」と言及。8月31日には「米国が正しい選択をできない場合、核保有は長期化せざるを得なくなるし、核抑止力は米国が想像もできないほど現代化される」としていた。外交筋によると、北朝鮮は今夏に元米政府高官にも同様の見解を伝えたという。