インド・ハイデラバードで開かれていた国連生物多様性条約第11回締約国会議(COP11)は20日、生態系保全に必要な資金について「2015年までに途上国への資金の流れを2倍にする」との目標を採択し、閉幕した。途上国側の主張に沿って大幅な増額に踏み込む一方、先進国側が求めた途上国の努力も盛り込むことで、合意が成立した。
生態系を守るため20年までに世界が取り組む「愛知目標」の達成に向けた資金の増額目標は、COP11の最大の焦点だった。先進国による資金支援の大幅増を求める途上国側と、負担や責任を途上国にも求めたい先進国側が対立し、調整は難航。19日の閉会予定時間を過ぎ、20日未明になってようやく決着した。
採択した目標は(1)06〜10年平均を基準とした暫定目標として、15年までに途上国、特に後発途上国への資金の流れを倍増し、20年まで水準を少なくとも維持(2)2年後の次回会議(COP12)で最終的な目標を決める(3)100%を目指すが、少なくとも75%の国が15年までに、開発計画に生物多様性保全を含め、適切な予算をつける――との内容。