【パリ=稲田信司】スペイン政府が進める財政緊縮策に対する反発が強まるなか、二つの州で21日、州議会選があった。ラホイ首相の出身地、北西部ガリシア州では、与党国民党が単独過半数を保ち、地滑り的な求心力低下は回避した。
ガリシア州は国民党支持が伝統的に強く、ラホイ政権が進める公務員の削減や労働市場の改革などの緊縮策に対する信任投票と位置づけられていた。定数75のうち、国民党が前回より3議席増の41議席を得て単独過半数を維持。第2党のガリシア社会党は7議席減の18議席にとどまった。
一方、北東部バスク州の議会選(定数75)では、スペインからの分離独立派が躍進した。独立急進派の新党ビルドゥからは、昨年10月に武装闘争の「最終的停止」を宣言した武装組織「バスク祖国と自由」(ETA)の系列候補も立候補し、21議席を得て第2党になった。穏健派のバスク民族党は前回より3議席減らしたものの、27議席を獲得し第1党となった。改選前まで州議会の与党だったバスク社会党と国民党は、経済危機への対応が遅れたことへの批判から、ともに議席を減らした。