【ベルリン=松井健】ナチス・ドイツの犠牲となったロマ民族を追悼するための記念碑がベルリンに建立された。生存者やメルケル首相らが参列する式典が24日に開かれる。
ナチスの「ジプシー絶滅政策」により強制収容所などで殺害されたロマ民族の正確な数は不明だが、約50万人とされる。シュミット西独首相は1982年に民族を絶滅させようとした「ジェノサイド(集団殺害)」と公式に認めた。
記念碑はベルリン中心部のドイツ連邦議会議事堂の南側に建てられ、ベルリン随一の観光名所ブランデンブルク門からも近い。イスラエルの芸術家ダニ・カラバン氏による記念碑は黒い円形の水盤などから成り、流れる水には議会が映る。ロマ民族迫害の歴史についての説明板も立つ。ベルリンには2005年にユダヤ人大量虐殺(ホロコースト)の犠牲者のための記念碑が建設されている。