【プノンペン=佐々木学】89歳で15日に死去したカンボジア前国王の写真を破ったとして、プノンペン市内の縫製工場の中国人幹部の女性が警察に逮捕された。裁判所は23日、王室を侮辱した罪にあたるとして禁錮1年(猶予付き)と約5万円相当の罰金、国外退去とする有罪判決を言い渡した。
地元メディアなどによると、女性幹部は22日、従業員が眺めていた前国王の写真を取り上げ、「仕事に差し障る」などとして破った。これに対し、約1千人の従業員が抗議して緊急ストライキに入り、工場から王宮前までデモ行進する騒ぎに発展。警察は女性を逮捕し、裁判所に送致した。
女性幹部は裁判で「前国王の写真だとは知らなかった」などと主張したという。中国外務省の洪磊副報道局長は23日の定例会見で「シアヌーク前国王は中国人民の偉大な友人だ。関係者の行動はきわめて間違っている」と話した。