【エルサレム=春日芳晃】シリア問題をめぐる国連とアラブ連盟の合同特別代表を務めるブラヒミ元アルジェリア外相は24日、国連安全保障理事会が開いた緊急の非公開協議にテレビ会議の形で参加し、「シリアのアサド大統領がイスラム教の犠牲祭期間中の一時停戦案に合意した」と説明した。
シリアでは、犠牲祭の26日から4日間は祝日となる。これを受けて、安保理は「(シリア内戦の)すべての関係者に対し、停戦と暴力停止の実施を政権、反体制派の双方に促すよう要求する」とする報道機関向けの声明を発表した。
ただし、ブラヒミ氏の前任のアナン前国連事務総長が今春、アサド大統領から「停戦」を取り付けた際は、履行されぬまま軍事作戦が継続された。このため安保理関係者の間では「今回も結局は実現されないのでは」といった懐疑的な見方が目立つ。
一方、親アサド政権のロシアのチュルキン国連大使は安保理協議後、記者団に「アサド政権がブラヒミ氏の一時停戦案を受け入れたという証拠を得た」と語った。