【バンコク=藤谷健】ミャンマー西部ラカイン州で再燃している住民同士の衝突が拡大し、ミャンマー国営テレビによると、26日までの死者は67人に上った。テインセイン大統領は25日夜、緊急声明を発表し、「治安悪化は民主化に移行する国のイメージを損ねる」との危機感を表明。治安回復に全力を挙げる考えを示した。
21日夜から22日朝にかけて州都シットウェで始まった仏教徒のアラカン族とイスラム教徒のロヒンギャ族の衝突は23日以降、州内の別の地域に広がった。州当局者が26日午前明らかにしたところでは、住宅や宗教施設2千カ所以上が放火などで破壊され、負傷者が多数出ているという。
政府は、夜間外出禁止令を出す一方、軍や警察が鎮圧にあたっている模様だ。一方、AP通信によると、現場に入った同社カメラマンは、病院に運ばれたアラカン族の住民が銃弾でけがをしているのを目撃。また住民は「軍の部隊はロヒンギャ族住民を守り、アラカン族住民を銃撃した」と話しているという。