【ワシントン=伊藤宏】民主党のオバマ米大統領が共和党のロムニー前マサチューセッツ州知事との接戦を制した。米国民に景気回復の実感がわかない中で、厳しい選挙戦を強いられたが、緩やかながら回復基調にある実績を強調。政策の継続を訴えて、ロムニー氏をわずかな差でかわした。
オバマ氏が大統領に就任したのは、リーマン・ショック直後の未曽有の景気後退局面の中だった。オバマ氏は就任直後から、大型の景気対策を打ち出すなど、経済・雇用対策を最優先課題として取り組んだ。さらに医療保険制度の抜本的な改革を訴え、「国民皆保険」に近い同制度改革関連法を成立させた。
ただ、こうした一連の政策によって、米国の財政状況は急速に悪化。景気回復をはかる最大の指標となる失業率も8〜9%の高い状態が続いた。