【パリ=石田博士】ギリシャ国会(一院制、定数300)は8日未明、欧州連合(EU)などから支援融資を受けるための前提となる135億ユーロ(約1兆3700億円)の追加緊縮策を賛成153票、反対128票の賛成多数で辛くも承認した。国会周辺では約8万人が抗議し、鎮圧を図る警官隊と激しく衝突した。
採決に先立ち、サマラス首相は「きわめて重大な決定をしなければならない。ユーロ圏にとどまるか、旧独自通貨のドラクマに戻るか。ドラクマに戻れば、現状よりはるかにひどいことになる」と訴えた。
ギリシャの3党連立政権は174議席あったが、このうち民主左派が反対に転じ、全ギリシャ社会主義運動(PASOK)からも造反者が相次いだ。12日未明には2013年予算案の採決が予定されているが、政権の弱体化は明らかだ。