【ロサンゼルス=藤えりか】米アリゾナ州の政治集会で昨年1月に起きた19人死傷の銃乱射事件の判決公判が8日あり、殺人罪などで起訴されたジャレッド・ロフナー被告(24)が終身刑を言い渡された。一時重体となったガブリエル・ギフォーズ下院議員(当時)も事件後初めて被告と相対し、夫が代わりに語りかけた。
「君は彼女の頭に弾丸を撃ち込んだかもしれないが、世界をよりよくしようという彼女のスピリットを損なうことはなかった」。米メディアによると、判決に先立ち、法廷でロフナー被告に臨んだ夫の元宇宙飛行士マーク・ケリー氏は、ギフォーズ氏の腕を握りしめながら被告に言い放った。被告は何の感情も示さなかったと報じられている。今もリハビリ中のギフォーズ氏は夫にもたれかかり、被告を見つめていた。
ロフナー被告は8月に有罪を認め、司法取引で死刑を回避している。ロイター通信によると、バーンズ判事は判決に際し、「彼は二度と銃を手にする機会はなく、事件を起こすこともない」と言った。