インドのシン首相とパキスタンのギラニ首相は10日、訪問先のモルディブで会談した。会談後の記者会見でシン氏が「両国の歴史に新たな一章を書く時が来た」と述べるなど、包括対話をさらに深め、関係正常化へ向け、具体的成果を目指すことで一致した。
3度の戦争を経験した両国は、2008年11月のムンバイ同時テロで関係が険悪化。その後、昨年4月にブータンで行われた首脳会談を機に、領土問題やテロ対策、軍事、経済などあらゆる懸案を話し合う包括対話を再開し、閣僚級や次官級の会談を繰り返してきた。
今月2日には、パキスタン政府がインドに対して貿易の最恵国待遇を与えると発表するなど、関係改善の動きが出ていた。会見でシン氏は「もっと成果を出せるはずだ」と強調。ギラニ氏も「今後の対話はより建設的で、歴史の一章を開くものになるだろう」と期待感を示した。