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【ウィーン=喜田尚】旧ユーゴスラビアのモンテネグロのブヤノビッチ大統領は9日、2010年までほぼ20年にわたって首相や大統領を歴任したジュカノビッチ氏(50)を再び首相に指名すると明らかにした。
ジュカノビッチ氏は91年のユーゴ解体から一貫して権力を維持した唯一の指導者だが、10年12月に突然首相を辞任。過去にたばこ密輸組織への関与が疑われ、汚職や組織犯罪対策が問われる欧州連合(EU)加盟交渉が始まるのを前に身をひいたとも見られていた。しかし、党首を務める民主社会党中心の与党連合が10月の総選挙に勝利。同党がジュカノビッチ氏に対する首相指名を求めた。
モンテネグロは06年、当時首相だったジュカノビッチ氏の主導でセルビアとの国家連合を解消して独立。経済は観光業や不動産への外国投資で伸びたが、現在は失速している。今年6月にEU加盟交渉が始まった。