【北京=吉岡桂子】中国の10月の輸入は前年同月より2.4%増えて1435億8千万ドル、輸出は11.6%多い1755億7千万ドルだった。景気の底打ち感に伴い、輸出入の鈍化に歯止めがかかっている。ただ、尖閣問題で対立する日本からの輸入は10.2%減と大きく減り、輸出も1.1%の伸びにとどまった。
中国税関総署が10日発表した。日本からの輸入は、反日デモが広がった9月の減少幅(9.6%)より拡大した。販売不振で減産を強いられた中国内の日系自動車メーカーが、部品の輸入を抑えていることなどが響いた。ただ、8月も11.4%のマイナスだった。円高を背景に、日本企業が東南アジアの生産拠点からの輸出を増やしていることも、マイナスが続く一因とみられる。
国・地域別にみると、東南アジア諸国連合(ASEAN)との貿易が活発だ。輸入は1.3%増で、前月まで3カ月続いたマイナスから増加に転じた。輸出も44.8%増と大幅に伸びた。最大の貿易相手、欧州連合(EU)とは、輸入が0.8%減、輸出は8.1%減。米国とは輸入が11.5%増、輸出が9.0%増と回復傾向にある。