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【北京=奥寺淳】中国でチベット族の焼身自殺が止まらない。中国共産党の党大会を意識したかのように10月から20人が体に火を放った。胡錦濤(フーチンタオ)総書記は民族の団結を宣言したが、チベット族居住区では1万人規模のデモが起きるなど、民族や宗教問題が足もとから噴き出している。
12日、新たに2人のチベット族が命を落とした。インド・ダラムサラにあるチベット亡命政府によると、1人は中国青海省で「チベットに自由を」と叫んで体に火を放った。写真には、大勢に囲まれ、横たわった体から炎が上がる様子が写っている。党大会が開幕した8日までの2日間には6人が焼身自殺を図った。9日には青海省東部の黄南チベット族自治州でチベット族学生らによる抗議デモがあり、規模は約1万人に膨れあがった。
「政治的な大きな問題がないと、焼身自殺なんてしない」。12日、北京最大のチベット仏教寺院「雍和宮」で祈った若い僧侶は声を潜めた。焼身自殺が相次ぐ四川省の出身だ。