【ラマラ=山尾有紀恵】パレスチナ自治政府の故アラファト議長の遺品などから毒性の強い放射性物質が検出されて浮上した「毒殺疑惑」を解明するため、パレスチナ自治区ラマラの議長府に隣接するアラファト議長の墓所で13日、検体採取のために遺体を掘り起こす準備が始まった。
墓所前の道路は封鎖され、建物周辺は青いシートで広範囲にわたり覆われた。墓所の内部からは、工具で石を割るような音が聞こえてきた。
アラファト氏は2004年、パリ郊外のペルシー軍病院で死去。かねて毒殺説がささやかれていた。妻がスイスの放射線物理学研究所に衣服などの鑑定を依頼したところ、今年7月、毒性の強い放射性物質ポロニウムが検出された。妻子は、パリ郊外ナンテールの裁判所に刑事告訴した。