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【北京=吉岡桂子】中国人民銀行(中央銀行)の周小川総裁(64)が近く退任する見通しとなった。14日まで開かれていた中国共産党大会で、人民銀総裁など閣僚級ポストの条件ともされる中央委員(上位205人)に選ばれなかった。後任として有力視されている郭樹清・証券監督管理委員会主席(56)らは中央委員に昇格した。
周総裁は2002年12月に証監会主席から、人民銀総裁に就任。来年1月には閣僚級の定年とされる65歳になる。5年前にも交代のうわさがあったが、米金融危機が起こり、安定重視との理由で引き続き、かじ取りを任されていた。
人民銀は中央銀行だが、政府の一部門。周氏は、中国経済の存在感の高まりと英語による発信力で、人民銀史上もっとも注目を集めた総裁として「ミスター人民元」とも呼ばれた。10月に東京で開かれた国際通貨基金・世界銀行総会は、尖閣問題をめぐる日中の対立を背景に欠席していた。