【カイロ=石合力】エジプトを訪問中の欧州連合(EU)のアシュトン外交安全保障上級代表は14日、ムルシ大統領と会談し、革命後の経済復興を進めるエジプトに、EUが総額50億ユーロ(約5050億円)の金融支援をすることで合意した。
革命後のエジプトに対する金融支援としては最大規模になる。大統領府のアリ報道官によると、支援の内訳は、欧州投資銀行、欧州復興開発銀行が各20億ユーロ、加盟各国が計10億ユーロで、2年間にわたって支援する。ムルシ氏はEU側に、観光や投資の促進を求めた。
アシュトン氏は、ムバラク前大統領一族や旧政権幹部らによる欧州での不正蓄財について、EU側が凍結とエジプト新政府への返還手続きを新たに定め、早急に実行することを約束した。ムルシ政権は、支援受け入れに当たり消費税の導入やガソリンへの補助金削減などの財政改革を検討しているが、野党勢力は引き締め策の導入に強く反発している。