【ニューヨーク=中井大助】石油大手のBPと米司法当局は15日、2年前にメキシコ湾で起きた原油漏れ事故の刑事責任をめぐってBP側が罪を認め、罰金総額45億2500万ドル(約3700億円)を支払うことで合意したと発表した。米司法省によると、刑事事件をめぐる企業の罰金としては米国史上最高額という。
重油漏れ事故は、米ルイジアナ州沖にあったBPの石油掘削基地の爆発が原因で起きた。今回の合意では、BPが爆発事故での11人の死亡や重油漏れの責任を認め、米司法省に40億ドルを5年分割で支払う。また、重油の流出量を過少申告し、投資家に虚偽の情報を開示したとして、米証券取引委員会(SEC)にも5億2500万ドルを3年分割で支払う。司法省への支払いのうち、約24億ドルは事故があった周辺の環境保護などにあてられる。このほか、掘削基地の現場責任者2人が11人の致死罪などで、同社の元取締役が重油の流出量を米議会に過少申告した罪で起訴された。
米政府がBPなどを相手に起こしている民事訴訟はまだ続いており、同社の支出はさらに増える可能性がある。