東南アジア諸国連合(ASEAN)は18日、インドネシア・バリ島ヌサドゥアで中国、米国と個別に首脳会議を開いた。スプラトリー(南沙)諸島などの領有権をめぐり中国が一部加盟国と争いを深めている南シナ海問題について、米中がそれぞれ、互いを強く牽制(けんせい)する発言をした。外交筋によると、19日の東アジアサミットを前に同日午前、急きょ米中首脳会談が開かれることが決まった。さらに対立が深まるのを避けるためとみられる。
18日午後、ASEAN首脳との会議でオバマ大統領は、東アジアサミットを地域安保を話し合う中核的な場とする考えを伝え、南シナ海での「航行の自由」を含む海洋の安全保障を取り上げる方針を確認した。
安保新戦略でアジア太平洋地域へ軸足を移す意向のオバマ大統領はインド洋から南シナ海に至るシーレーン(海上交通路)に位置するインドとフィリピン、マレーシア、インドネシアの各首脳とも個別に会談。中国に対する「国際世論」づくりの地ならしに動いた。