【プノンペン=郷富佐子】東南アジア諸国連合(ASEAN)は17日、カンボジアの首都プノンペンで外相会議を開き、一部加盟国が中国と領有権を争う南シナ海問題などについて議論した。紛争の平和的な解決を図るため、法的拘束力がある行動規範作りの早期着手を視野に入れた草案も提示されており、具体策を話し合った。
ASEAN内で調整役を務めてきたインドネシアは、中国との規範作り開始へ向けた動きを加速させるため、「ゼロ草案」と呼ぶたたき台を作成し、今会議前にASEAN外相らに配っている。
朝日新聞が入手したゼロ草案「南シナ海の地域行動規範」によると、国連憲章や国連海洋法条約、現在ある行動宣言などを原則とし、履行事項など全9章で構成。「領海や法的論争の包括的、永続的な解決が地域の平和と安定に貢献する」「規則に基づく枠組みで、統率する規則と手続きである」と、法的拘束力を明言している。