【ニューヨーク=中井大助】ニューヨークの検察当局は20日、フィリピンの故マルコス元大統領のイメルダ夫人の元秘書(74)ら3人を、印象派の巨匠モネの連作「睡蓮(すいれん)」のうちの1枚を不正に入手して3200万ドル(約26億2千万円)で売却した罪などで起訴した。作品はイメルダ夫人が1970年代に購入したが、86年のマルコス政権崩壊後は行方が分からなくなっていた。
起訴状などによると、長年にわたって「睡蓮」の1枚を隠し持っていた元秘書は2人のおいと共謀。売却する権利があるという書類を偽造するなどして、2010年9月にロンドンの画廊に売ったとされる。イメルダ夫人が所有していた他の3枚の絵画も売ろうとしていたという。
イメルダ夫人はマルコス政権時代、国費などを使用して大量の美術品を購入した。多くは今回の「睡蓮」と同様に行方不明となり、現在も見つかっていない。