【カイロ=石合力、エルサレム=山尾有紀恵】パレスチナ自治区ガザ情勢をめぐり、停戦交渉を主導していたエジプトのアムル外相は21日、クリントン米国務長官との会談後にカイロ市内で共同会見し、ガザを実効支配するイスラム組織ハマスとイスラエルとの停戦が成立したと発表した。停戦の覚書には、物流の封鎖で「巨大な監獄」となっていたガザの境界開放も盛り込まれた。
アムル氏は「停戦は、同日午後9時(日本時間22日午前4時)に発効する」と語った。ガザ攻撃は同時刻以降停止され、停戦は発効した。その後まもなくガザからイスラエル領内にロケット弾が散発的に着弾したが、イスラエル軍が地上戦への準備を進めているなか、2008〜09年に約1400人が死亡したガザ侵攻の再来という最悪の事態は土壇場で回避された。
エジプト政府が公表した「ガザ地区の停戦に関する覚書」によると、主な合意内容は(1)イスラエルによるガザ攻撃、暗殺作戦の停止(2)パレスチナの全勢力による対イスラエル・ロケット攻撃の停止(3)発効から24時間後にガザ境界を開放、通行と物資移動の容認――の3点。エジプト政府が双方から合意履行の保証を取り付けることも明記した。