【モスクワ=副島英樹】日立製作所が新原発建設を計画している旧ソ連・バルト三国のリトアニアで、国会(定数141)が22日、10月の総選挙で与党を破った社会民主党のアルギルダス・ブトケビチュス党首を賛成多数で新首相に承認した。ブトケビチュス氏はこれまで、新原発に反対する意向を示している。
総選挙と同時に実施された、日立が同国東部ビサギナスで計画する新原発を想定した国民投票では、反対が6割を超えた。新政権は社会民主党と労働党、「秩序と公正」の3党連立で、新首相の承認を受けて組閣作業に入り、原発計画について判断することになる。
イタル・タス通信によると、ブトケビチュス氏は首相承認前、「新原発計画の停止は国民の意思だ」との意向を表明した。「秩序と公正」を率いるパクサス元大統領も「新原発は必要ない」との持論。労働党のウスパスキフ党首は国民投票後、判断は先送りするとの考えを表明している。