香港の名門ホテル「ザ・ペニンシュラ」を経営する香港上海大酒店グループは、海の生態系を守るため、高級食材のフカヒレを使った料理の提供を一切やめると宣言した。来年1月1日からで、香港や東京など九つの「ザ・ペニンシュラ」内や、傘下のすべてのレストランが対象だ。
香港でフカヒレは結婚式などの宴席で広く愛されてきた食材だが、サメの乱獲を招いているとして環境保護団体などから批判の声がある。世界自然保護基金(WWF)によると、2009年に香港に輸入されたフカヒレは9千トン余りで、中国大陸などで消費される分も含めて全世界の流通量の約半分を占めた。
香港上海大酒店の郭敬文最高経営責任者(CEO)は「我々の動きが同業者の刺激になり、海の多様性を守るために一緒に努力できたらいい」としている。(香港=林望)