【上海=金順姫】中国浙江省温嶺市の道路の真ん中に5階建ての住宅が立っている様子が、中国メディアやネット上で話題になっている。道路建設をめぐる立ち退きを拒み続けるなか、周りの道路の整備が進められた。「道路に打ち込まれた釘のような家」として、写真も転載を重ねている。
中国メディアによると、立ち退きを拒否しているのは60代の夫妻。家を建てるのに約60万元(1元=約13円)かけ、新しく建てれば約80万元かかると主張している。これに対し、提示された補償額は26万元。地元政府は補償金のほかに土地の提供などの条件も示しており、「補償条件が貧弱だとはいえない」とする。
周囲の住民たちは立ち退きに同意して引っ越していったという。道路は駅前に通じるルートとして整備が続けられており、まだ使われていない。
中国ではこれまで、地方政府や開発業者による立ち退きの強制がたびたび問題になった。今回、地元政府は「あくまでも自主的な引っ越しを待つ」として手荒な手段は取らないとしており、決着の行方に注目が集まっている。