【ワシントン=山川一基】オバマ大統領は26日、約1カ月後に迫る「財政の崖」が米消費に大きな打撃を与えるとの緊急声明を発表した。もし米議会が対応しなければ、来年は個人消費が米国で2千億ドル(約16兆4千億円)減る見通しだとの試算を公表。議会に対応を急ぐよう訴えた。
今年末から来年初めにかけて財政が急激に緊縮する「財政の崖」のうち、米経済にもっとも打撃を与えるとみられるのが、ブッシュ政権以来の個人向け減税措置の期限切れだ。税率の引き上げや控除の終了などで、一般的な家庭で年2200ドル(約18万円)の実質増税になり、個人消費に悪影響が出ると予想される。
オバマ氏は年収25万ドル(約2050万円)未満の世帯に対しては減税を延長するよう訴えている。26日に公表した大統領経済諮問委員会(CEA)の試算では、全世帯が実質増税になった場合、オバマ案に比べて来年の個人消費は2千億ドル、1.7%目減りする。「全国民が去年の感謝祭商戦で使った金額の約4倍に当たる」と説明した。