【ロンドン=星野眞三雄】英国のオズボーン財務相は26日、中央銀行のイングランド銀行(BOE)の次期総裁に、カナダ銀行(中央銀行)のマーク・カーニー総裁(47)を充てる人事を発表した。英政府はBOEトップを9月から公募して人選を進めていたが、任期途中のカナダ銀行総裁を任命する異例の人事だ。英キャメロン首相がカナダのハーパー首相に要請した。
カーニー氏はカナダ生まれで、米ハーバード大を卒業し、英オックスフォード大で博士課程を修了。米金融大手ゴールドマン・サックスを経て、カナダ銀行に入り、2008年2月から総裁を務めている。任期は7年間だが、BOE総裁は13年7月からのため、任期途中での就任となる。
BOE次期総裁の任期は5年。オズボーン財務相は「カーニー氏は彼の世代で最も優秀な中央銀行員だ」と任命理由を説明した。カナダ経済はリーマン・ショック後の世界的な金融危機でも堅調で、金融システムも安定している。カーニー氏は中銀トップとして手腕を発揮し、現在は主要国の金融当局でつくる金融安定化理事会(FSB)の議長も務めている。来年に英金融サービス機構(FSA)から機能が移るBOEのトップとして、金融監督のかじ取りも担うことになる。