ホンジュラス大統領選で投票用紙を数える選管職員ら=ロイター
【テグシガルパ=堀内隆】6月に起きたクーデター後の混乱を引きずる中米ホンジュラスで29日、大統領選が行われた。地元メディアの出口調査によると、野党・国民党のポルフィリオ・ロボ元国会議長(61)が優勢。投票日の混乱は一部にとどまり、今後はクーデター政権が行った選挙の結果を国際社会が承認するかどうかが焦点だ。
選挙は、クーデターで追放されたセラヤ大統領に2005年の前回大統領選で敗れたロボ氏と、セラヤ政権の副大統領だった与党・自由党のエルビン・サントス氏(46)の事実上の一騎打ち。地元メディアの出口調査ではロボ氏が50%超の票を集め、サントス氏は40%弱にとどまっている。
セラヤ氏と、後任のミチェレッティ暫定大統領は再選禁止規定のため立候補していない。反クーデターの立場を鮮明にしていた候補者が途中で撤退したこともあり、クーデターの是非は争点にはならなかった。
セラヤ氏は「選挙への参加はクーデターを正当化する」として国民にボイコットを呼びかけ、投票締め切り後に出した声明で「65%が棄権した」と述べて選挙無効を主張した。
クーデターに対しては欧米や中南米諸国がそろって非難の姿勢を見せたが、選挙結果と次期政権を認めるかどうかでは足並みが乱れている。米国が「透明性ある選挙なら結果を認める」と姿勢を軟化させたほか、ペルーやコスタリカも容認姿勢を示した。一方で、ベネズエラやブラジルなど左派政権は承認に反対している。