タイのスラポン外相は2日、タクシン元首相に「近く(タイの)パスポートを再発行する」との考えを明らかにした。汚職で禁錮2年の実刑判決を受ける直前の2008年に国外脱出した元首相のパスポートは、反タクシン派の前政権が無効にしていた。
首相府で報道陣に語った。帰国すれば収監される元首相は普段はドバイで暮らし、モンテネグロ政府などが発行した旅券を使っている。スラポン外相は「再発行は法的に問題ない。新年の贈りものだ」とした。
11月には、政府が元首相の帰国を可能にする恩赦を検討中だと伝えられ、反タクシン派が猛反発。政府が否定した経緯がある。旅券を再発行しても帰国には直接つながらないが、反タクシン派は「(タクシン派の)政府が犯罪者をひいきしている」と批判している。(バンコク=古田大輔)