エジプトで11月下旬から行われている人民議会(下院、498議席)選挙の第1回投票の開票結果が7日発表された。56議席が争われた小選挙区で、イスラム系政党が約6割を獲得し、圧勝した。同国の実権を現在握る軍最高評議会の幹部はイスラム系政党の躍進に警戒感をにじませ、選挙後に始まる憲法起草委員会の人選に介入する意向を示した。
政府系紙アハラムなどによると、首都カイロなど9地域での開票結果で、イスラム穏健派のムスリム同胞団が設立した自由公正党が少なくとも29議席を獲得、厳格なイスラム主義を主張する光の党は4議席で、2位に付けた。議席数が公表されていない比例区でも自由公正党は37%、光の党は24%の票を得た。
自由公正党は、ムバラク政権時代に弾圧された同国最大のイスラム組織ムスリム同胞団を基盤とする。「イスラムの精神に基づいた近代的な市民国家づくり」を主張、キリスト教徒を副党首に据えた「市民政党」の体裁を取り、政治路線は現実主義的とされている。一方、光の党は、法制度を全面的にイスラム法とするよう主張している。政治路線の違いから、両党が議会で連携するかどうかは、不透明だ。