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2011年12月11日0時19分

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「勝利は遠い」ノーベル平和賞の3氏、授賞式で訴え

写真:オスロの市庁舎で10日、ノーベル賞委員会のヤーグラン委員長(左端)から平和賞の賞状とメダルを受け取る受賞者たち。左からイエメンの人権活動家カルマンさん、リベリアの平和活動家ボウイーさん、サーリーフ大統領=AP拡大オスロの市庁舎で10日、ノーベル賞委員会のヤーグラン委員長(左端)から平和賞の賞状とメダルを受け取る受賞者たち。左からイエメンの人権活動家カルマンさん、リベリアの平和活動家ボウイーさん、サーリーフ大統領=AP

 ノーベル平和賞の授賞式が10日、ノルウェーの首都オスロの市庁舎であり、リベリアのエレン・サーリーフ大統領(73)と平和活動家リーマ・ボウイーさん(39)、イエメンの人権活動家タワックル・カルマンさん(32)にメダルと賞金1千万スウェーデンクローナ(約1億1500万円)が贈られた。「勝利は遠い」などと訴え、世界平和の実現に向け、結束を呼びかけた。3人は、紛争の解決や民主化に果たす女性の力を評価された。

 サーリーフさんはアフリカで横行する性暴力にふれ「21世紀に、女性への虐待や、一つの性(男性)にしかリーダーの資格はないという考えが存在する余地はない」と指摘。「多勢に無勢でも、平和を求めることを恐れるな。人権と社会正義を達成するための闘争は困難だ。声をあげよう」と呼びかけた。

 ボウイーさんは、今回の受賞を「人間性の勝利だ」と歓迎し、女性を排除する国家は失敗すると警告。「涙を勝利に、絶望を決意に、恐れを不屈の精神に変えるために結束しよう。男女が平等で自由な世界が達成できるまで休む暇はない」と力を込めた。

 カルマンさんは「抑圧や暴力に対し、非暴力で対抗できるとずっと信じてきた」と述べ、「アラブの春」を支えた若者らの代表として賞を受けると表明。国際社会に対し、イエメンやシリアで続く民主化運動を支援するよう求めた。

 10月に受賞者が発表された後、イエメンではサレハ大統領が退陣を表明、与野党による挙国一致内閣の組閣が進む。11月にはリベリア大統領選でサーリーフさんが再選を決めた。民主化や内戦後の復興プロセスに影響を与えたという意味でも、政治的メッセージの強い賞となった。

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