昨年4月にタイの首都バンコクで反政府デモを取材中に、銃撃を受けて日本人カメラマン村本博之さん(当時43)が死亡した事件について、首都圏警察本部は13日、治安部隊の発砲で殺害されたなどとする捜査報告をまとめ、検察当局に提出した。
複数の捜査関係者によると、約2千ページにのぼる報告書では、新たに見つかった目撃者による証言や鑑識結果などに基づき、掃討作戦のためデモ隊に発砲していた国軍部隊の銃撃によって村本さんが死亡したと結論づけた。ただし具体的な兵士の名前などは特定できなかったとしている。
報告書の提出で警察による捜査は終了し、今後、事件の立件は検察当局に委ねられる。当時首相だった野党民主党アピシット党首と治安担当の副首相だったステープ氏の責任が問われるかどうかなどが焦点となる。(バンコク=藤谷健)