中国漁船の不法操業を取り締まろうとした韓国海洋警察庁の職員が殺害された事件で、韓国の仁川海洋警察署は15日、漁船の船長(42)を殺人の疑いで逮捕した。取り締まりを妨害したとされる漁船員8人も、特殊公務執行妨害の疑いで逮捕した。
一方、韓国外交通商省報道官はこの日、漁船の不法操業の取り締まりを強化するよう中国に求めている点を改めて強調。中韓の高官協議の開催を提案し、中国が前向きな反応を示していることを明らかにした。
また、北京の韓国大使館の窓ガラスが割られていた事件でも、報道官は「中国は迅速かつ徹底した調査を行うとしている」と述べ、中国側の調査を見守る考えを示した。両国政府とも緊張関係を招きたくない意向とみられる。
複数の日韓関係筋によれば、今週末に京都で開かれる日韓首脳会談でも、この問題が話題に上る見通し。日韓の間では元日本軍従軍慰安婦の問題が再燃しており、中国漁船の不法操業問題をとりあげて連携の再確認につなげたい考えも一部に出ている。(ソウル=牧野愛博)