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食在遠近

故郷思う伝統の雑煮 トックッ(韓国)

2008年01月22日

 ソウルの中心、景福宮(キョンボックン)から10分ほど歩いた場所にある大衆食堂「ミリネ(天の川)」。メニューにもなく、この時期しか食べられない料理がある。日本の雑煮にあたる「トックッ」だ。1杯5000ウォン(約570円)。1月1日から旧暦の1月15日まで、故郷に帰れなかった人たちを中心に1日約20食が売れる。主人の金胤坤さん(54)は「トックッは特別な食べ物じゃない。伝統的な歳時料理」と話す。

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トックッ

 「トッ」は餅、「クッ」はスープを意味する。古くから朝鮮半島で親しまれた。朝鮮王朝時代の「東国歳時記」は、年初に欠かせない料理と紹介している。

 「トックッを食べることは、年を一つ重ねることの象徴」という言葉がある。韓国では年齢を数え年で表す。相手に年齢を聞くとき、「トックッを何杯食べたの?」と尋ねる人もいる。

 餅はモチ米ではなく、うるち米を使う。無病息災を願って細長く伸ばした後に、サラミのように薄くスライス。たくさん入れて食べる。スープを左右するダシの取り方はキジ肉や鶏肉、牛肉、海産物などいろいろ。

 淡泊な塩味は口当たりが良く、餅もおなかの負担にならない。韓国では元旦に続き、今年は2月7日の旧正月の朝、家庭の食卓をトックッが飾ることになる。

【作り方】牛のあばら肉、大ネギ、ニンニク、粒コショウ、タマネギを40分ほど煮てスープをつくる。薄く小判形に切った餅を、細切りにしたネギや錦糸(きんし)卵、ノリなどと一緒に入れる。塩やコショウ、ニンニク、ごま油を入れて味を調える。

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