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新年祝って仲間と混ぜる 魚生(ユイシェン)(シンガポール)

2008年2月26日

     シンガポールやマレーシアの旧正月には欠かせない一皿だ。家族と仲間と一緒にお互いの幸福と健康を祈りつつ、はしを高く掲げ、「撈起(ローヘイ)、撈起(ローヘイ)」と声を掛け合い混ぜ合わせる。広東語で漁師が漁網を引き揚げる動作のことだそうだ。引き揚げた魚はお金に例えられ、「お金を稼ぐ」という意味にも用いられるようになった。

     サーモンと白身の紅白の刺し身に、色とりどりの野菜。いって砕いたピーナツや白ゴマと特製のソースをかける。45年前に4人の料理人が考案した。その一人がホイ・コックワイさん(69)だ。

     マレーシア出身のホイさんは、仲間3人とシンガポール一と言われたレストランで修業した。唯一の楽しみが、仕事を終えた夜更けの屋台で、生魚の切り身をおかゆで食べることだった。これをヒントに、刺し身を野菜で彩り特製ダレで食べる正月料理を考えついた。「魚」は同音の「余(たっぷり)」に、「生」は「いきいき」の意味を重ね合わせ、華人社会に売り込んで人気を集めた。

     ホイさんのレストラン「龍鳳大飯店」で、同僚と一緒に「撈起(ローヘイ)」をやってみた。「健康で暮らせるように」「いい原稿が書けますように」。ホイさんに一番おいしい食べ方を聞くと、「とにかく大勢でにぎやかに祝うに限るね」。

    【作り方】ガーリックオイル、コショウ、ライムで下味をつけた刺し身の上に千切りしたニンジン、大根、キュウリ、クラゲなどを盛る。砕いたピーナツや白ゴマ、コーンフレークをのせ、砂糖やリンゴ酢、しょうゆ、紹興酒などを混ぜたタレをかける。

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