2008年3月4日
体に優しい「カボチャとナツメの薬膳スープ」
北京市郊外のうっそうと茂った森に囲まれた中国医学科学院薬用植物研究所に併設するレストラン「緑色楼蘭」を訪ねた。店内はほんのりと漢方薬の香りがする。
メニューにはずらりと薬膳(やくぜん)スープが並び、それぞれに「健胃」「風邪予防」などの効用が書いてある。研究所の専門家が季節や素材を考慮してメニューをつくる。頼めばメニュー以外にもつくってくれる。
春節(旧正月)で新年会が続いていたので、コックの王友紅さん(36)に疲れた胃を癒やすスープをお願いした。体を温めるカボチャと、健胃作用があるナツメのスープを飲むと、ほのかな甘みが広がる。
薬膳は、古代中国で皇帝の不老長寿を願って作られた宮廷料理が起源と言われ、中医学の基礎理論に基づき、気候や個人の体質に合った食材を選ぶ。おいしさと健康を併せ持つ「医食同源」の考えが基本で、使われる食材は穀物や野菜など数百種類に及ぶ。
カボチャは風邪予防や疲れ目に効果があり、ナツメは疲れやストレスで弱った体への滋養強壮作用もある。「このスープはとても簡単。美肌にも効果があります」と王さん。カボチャのつぶつぶとした食感が残るよう細かくしすぎないことがコツだ。
【作り方】 白キクラゲとナツメを弱火で40分間煮た後、取り出す。煮汁に切ったカボチャを入れ、さらに40分間中火で煮て黒砂糖を入れて甘みを出す。最後にミキサーにかけてカボチャを細かくし、取り出したナツメを戻す。