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作品紹介
A
潮風に吹かれて写真
潮風に吹かれて
2006年/87分 監督:アレッサンドロ・アンジェリーニ(Alessandro Angelini)

刑務所で収容者の社会復帰を手助けする職務に熱心な青年ファビオは、殺人の罪で新たに収容された気難しい初老の男を担当することになる。ファビオは、この男に深い興味を持ち始め、辛抱強く対話を続けてゆく。モレッティやF・コメンチーニの作品で助監督を務めてきた1971年生まれの新鋭アンジェリーニが、父と子の関係、崩壊した家族を主題に据えた長編デビュー作。初老の男を演じたジョルジョ・コランジェリが、ダヴィッド・ディ・ドナテッロ賞助演男優賞に輝いた。

【上映日時】 5月3日(土・祝)13:105月5日(月・祝)10:20

B
いつか翔べるように写真
いつか翔べるように
2006年/106分 監督:フランチェスカ・アルキブージ(Francesca Archibugi)

「ポッロ」と「カリー」というニックネームのいつも一緒の仲良しコンビは、高校卒業試験に落ちてしまう。イタリア人家庭で養子として育てられたインド系のカリーは、アイデンティティーに悩んでいることが試験に落ちた原因だと考え、ルーツのインドにポッロと共に旅立つ。現地で不運に見舞われる二人だが、「国境なき医師団」の女医キアラに助けられる。『かぼちゃ大王』で知られる女性監督アルキブージが、壮大かつ混沌としたインドを舞台に、思春期特有の心のゆらぎと成長を優しげな眼差しでとらえる。

【上映日時】 5月3日(土・祝)10:205月6日(火・休)15:45

C
百本の釘写真
百本の釘
2006年/92分 監督:エルマンノ・オルミ(Ermanno Olmi)

『木靴の樹』『聖なる酔っぱらいの伝説』の名匠オルミが、みずから最後の劇映画作品として位置づける久々の長編。卓越した才能を持つボローニャ大学の哲学科教授は若くして一定の地位を確立していたが、研究に行き詰まってもいた。ある日突然、彼は全てを放り出して失踪する。たどり着いたのはポー川の川岸。無人の小屋を見つけた彼はそこに住み着き、今までとは全く異なった世界を発見していく。彼を取り巻く自然との共生、地元住民との交流が温かく牧歌的なタッチで描かれる。07年カンヌ国際映画祭特別招待作品。

【上映日時】 5月2日(金)15:555月4日(日・祝)13:20

D
ひばり農園写真
ひばり農園
2007年/117分 監督:パオロ&ヴィットリオ・タヴィアーニ(Paolo & Vittorio Taviani)

第一次世界大戦中にトルコで起こったとされるアルメニア人虐殺を描いたA・アルスランの衝撃的な小説の映画化。トルコの裕福なアルメニア人家族は、イタリアに居住している親族を久々に歓迎する準備をしていた。しかし、彼らを取り巻く状況は急速に悪化の一途を辿っていた。巨匠タヴィアーニ兄弟がジュゼッペ・ランチをキャメラに迎え、緊張感に満ちた映像で悲劇を物語る。パス・ヴェガ、モーリッツ・ブライプトロイといった国際的な俳優が出演。07年ベルリン国際映画祭特別招待作品。

【上映日時】 5月3日(土・祝)18:205月6日(火・休)10:20

E
対角に土星写真
対角に土星
2007年/110分 監督:フェルザン・オズペテク(Ferzan Ozpetek)

これまでの「イタリア映画祭」で『無邪気な妖精たち』『向かいの窓』『聖なる心』の3本が上映されてきたオズペテク監督が、再度マルゲリータ・ブイやステファノ・アッコルシといったスターを起用して挑んだ群像劇。心配事が無かった20代、30代の過去を懐かしみつつ、これからの人生に不安を覚える40歳前後の友人たちによるディナーが開かれていた。その席で予期せぬ出来事が起こり、彼らの間の友情や愛情に変化が生じ始める。ロベルタ役のアンブラ・アンジョリーニがダヴィッド・ディ・ドナテッロ賞助演女優賞を受賞。

【上映日時】 5月1日(木)12:005月4日(日・祝)18:40

F
考えてもムダさ写真
考えてもムダさ
2007年/105分 監督:ジャンニ・ザナージ(Gianni Zanasi)

ステファノは、35歳のパンクロック・バンドのギタリスト。かつてはそれなりの成功を収めたが、今は落ちぶれて恋人も寝取られる始末。冴えない生活に疲れたステファノは、自分の人生を見つめ直すために、しばらくぶりに実家に帰ることを決意する。彼の帰還を温かく歓迎する家族だが、父、母、兄、妹はそれぞれ問題を抱えており、ステファノは否応無しに多くの問題に巻き込まれていく。たっぷりのユーモアにほんの少しのペーソスをまぶしながら、青春の甘酸っぱさと家族の素晴らしさが歌い上げられるコミカルな快作。

【上映日時】 5月1日(木)15:005月5日(月・祝)13:00

G
湖のほとりで写真
湖のほとりで
2007年/95分 監督:アンドレア・モライヨーリ(Andrea Molaioli)

『息子の部屋』や『親愛なる日記』などモレッティ作品で長らく助監督をしてきたモライヨーリが、ノルウェーの女流作家のミステリー小説を映画化した長編第1作。犯罪とは無縁そうなのどかな小さな町のはずれにある湖のほとりで、若い女性の死体が発見される。敏腕刑事が調査を進めるにつれ、穏やかな生活の下に潜んでいた住民たちの複雑な思いが浮かび上がってくる。みずみずしい映像と音楽が印象的な本作は、口コミでロングランになった。また、07年ヴェネチア国際映画祭の批評家週間に出品され、二つの賞を受賞。

【上映日時】 5月2日(金)10:205月6日(火・休)13:10

H
日々と雲行き写真
日々と雲行き
2007年/116分 監督:シルヴィオ・ソルディーニ(Silvio Soldini)

『ベニスで恋して』『風の痛み』が日本でも劇場公開されたソルディーニ監督の最新作。ミケーレとエルザは、裕福で仲も良い中年の夫婦。一人娘も20歳になり、妻のエルザは長年の夢だった美術史の学位を取得するために、勉強に打ち込む充実した日々を送っていた。しかし、夫の失職を機に、事態は一変。諍いが起こり、夫婦の間に亀裂が生じ出す。夫婦を演じるアントニオ・アルバネーゼとマルゲリータ・ブイの芸達者ぶりと、円熟の境に入ったソルディーニの演出が光る。07年ローマ映画祭プレミア部門出品。

【上映日時】 5月2日(金)13:055月5日(月・祝)15:40

I
まなざしの長さをはかって写真
まなざしの長さをはかって
2007年/108分 監督:カルロ・マッツァクラーティ(Carlo Mazzacurati)

「イタリア映画祭」おなじみのマッツァクラーティ監督が、『愛はふたたび』以来3年ぶりに発表する最新作。ポー川の河口の小さな町に、非常勤講師として若い女性マラがやって来る。彼女の美しさに魅了された、チュニジア人の自動車修理工ハッサンと18歳でジャーナリスト志望のジョヴァンニの二人が、彼女に思いを寄せる。微妙に変化し続ける三角関係は、ある出来事によって崩壊してしまう。名手ルカ・ビガッツィのキャメラが、微細な心の動きを見事にとらえる。07年ローマ映画祭コンペ部門出品。

【上映日時】 5月1日(木)18:005月4日(日・祝)16:00

J
副王家の血筋写真
副王家の血筋
2007年/120分 監督:ロベルト・ファエンツァ(Roberto Faenza)

19世紀半ばのシチリアは、ブルボン王朝の支配を経てイタリアに統一されようとしていた。かつてのスペイン副王の末裔、ウゼダ家では、きわめて封建的な父親と息子コンサルヴォが、優しい母や妹、親友を巻き込みながら激しく対立し、その周囲でも果てしない権力争いが繰り広げられる。フェデリコ・デ・ロベルトの古典小説を元に、ヴィスコンティが「山猫」で描いた時代に現代イタリアを折り重ねながら、ファエンツァは豪奢にシニカルに、愛憎と欲望と情熱と政治と理想と迷信の入り乱れる、優雅で滑稽な家族劇に仕上げた。

【上映日時】 5月4日(日・祝)10:205月6日(火・休)18:20

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カラヴァッジョ(原題)写真
カラヴァッジョ(原題)
2006年/137分 監督:アンジェロ・ロンゴーニ(Angelo Longoni)

ローマ法王への謁見が許されるぐらいの名声を誇った一方で、短気な性格と不穏当な言動のために投獄や追放といった憂き目にまで遭った、イタリアバロック絵画の巨匠の一人カラヴァッジョ。彼が生涯愛し続けた一人の女性を軸に、天才画家の栄光と没落に彩られた波瀾万丈の人生が描かれる。カラヴァッジョを熱演するのは、『輝ける青春』の弟役のアレッシオ・ボーニ。撮影監督は、オスカーに3度輝いたヴィットリオ・ストラーロ。2008年冬、銀座テアトル他全国ロードショー。

【上映日時】 5月2日(金)18:30

Y
8 1/2写真
8 1/2
1963年/139分 監督:フェデリコ・フェリーニ(Federico Fellini)

『道』『カビリアの夜』『甘い生活』を経て、フェリーニが世に送り出した60年代を代表する傑作。映画製作が上手くいかず疲れきっていた監督のグイドは、医者の勧めで温泉で療養するにもかかわらず、現実と幻想が入り乱れていく。フェリーニの分身と言われるグイドを演じるのはマルチェロ・マストロヤンニ、その他アヌーク・エーメやクラウディア・カルディナーレが出演。今回は、没後10年を記念して2003年カンヌ国際映画祭で開催されたフェリーニ回顧特集を機に復元されたニュープリントで上映する。

【上映日時】 5月5日(月・祝)18:25

短編作品
たまご
2006年/5分 監督:アレッサンドロ・チェッリ(Alessandro Celli)
【上映日時】 5月1日(木)15:005月5日(月・祝)13:00
昨日
2006年/13分30秒 監督:ルカ・シヴォレット(Luca Scivoletto)
【上映日時】 5月3日(土・祝)13:105月5日(月・祝)10:20
ヨーロッパ2005年、10月27日
2006年/12分 監督:ジャン=マリー・ストローブ、ダニエル・ユイレ(Jean-Marie Straub, Danièle Huillet)
【上映日時】 5月2日(金)15:555月4日(日・祝)13:20
代理教師
2006年/15分 監督:アンドレア・ユブリン(Andrea Jublin)
【上映日時】 5月2日(金)10:205月6日(火・休)13:10
※上映作品はイタリア側の都合により、変更の可能性があります。
※上映作品はこの映画祭のために輸入するプリントのため、英語字幕などが入っている可能性があります。