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イタリア映画祭2009

『よせよせ、ジョニー』写真

よせよせ、ジョニー

[2007年/104分] 監督:ファブリツィオ・ベンティヴォッリョ
Lascia perdere, Johnny! (Fabrizio Bentivoglio)

イタリア人俳優屈指の伊達男ベンティヴォッリョが、監督に初挑戦した音楽への憧憬と愛情に満ち溢れた秀作。1976年、ナポリ近郊の小さな町で、未亡人の母と二人暮らしの内気な18歳の青年ファウスティーノに、兵役が近づいていた。兵役免除の唯一の条件は、職に就いていることを証明すること。ギターを演奏していたビッグバンドも解散が決まり、別の仕事を見つける必要があった。甘くノスタルジックな調べに乗って、青年の歩みがゆったりとユーモラスに辿られる。

【上映日時】 4月30日(木) 12:005月4日(月・祝) 10:20

『ソネタウラ−“樹の音”の物語』写真

ソネタウラ−“樹の音”の物語

[2008年/157分] 監督:サルヴァトーレ・メレウ
Sonetàula(Salvatore Mereu)

前作「スリー・ステップ・ダンス」と同じく生まれ故郷のサルデーニャを舞台に選び、撮影に約7ヶ月も費やした俊英メレウの意欲作。1937年、父が誤って逮捕されたため、12歳にして父の後を継いで羊飼いとして働くことになったソネタウラ(樹の音)というあだ名の少年は、18歳の時に人生を大きく狂わせる事件を起こしてしまう。サルデーニャ山岳地帯の大自然を背景に、懸命に生き抜こうとする少年の半生が壮大に描かれる。08年ベルリン国際映画祭パノラマ部門出品。

【上映日時】 5月2日(土) 18:005月4日(月・祝) 13:05

『見わたすかぎり人生』写真

見わたすかぎり人生

[2008年/117分] 監督:パオロ・ヴィルツィ
Tutta la vita davanti (Paolo Virzì)

「イタリア映画祭」で上映された「カテリーナ、都会へ行く」「N-私とナポレオン」のヴィルツィ監督が、女性作家自身の人生体験に基づく小説を脚色した喜劇。優秀な成績で大学を卒業したが、正社員の職にはなかなか就けないマルタ。ようやく見つけたのは、コールセンターでのパートタイムの仕事だが、そこには厳しい競争原理が導入されていた。テーマは非正規雇用という現代社会の深刻な問題だが、笑いで包み込まれ、一級のエンターテインメントに仕上がった。

【上映日時】 4月30日(木) 18:005月3日(日・祝) 13:10

『私を撮って』写真

私を撮って

[2008年/93分] 監督:アンナ・ネグリ
Riprendimi (Anna Negri)

ドキュメンタリー作家の男二人組は、ショービジネス界における雇用の不安定さについて映画を作ることになる。被写体は、役者と映画編集者の夫婦。だが、二人は争いを起こし、撮影は予期せぬ方向へ進む。現代イタリアの若者たちが置かれている先が見えない実情を、悲観に陥ることなく、軽妙なタッチで映し出すのは、本作が長編2作目となる女性監督アンナ・ネグリ。妻を演じるのは、旬の若手女優アルバ・ロルヴァケル。08年サンダンス映画祭出品。

【上映日時】 5月2日(土) 10:205月5日(火・祝) 13:15

『イル・ディーヴォ』写真

イル・ディーヴォ

[2008年/110分] 監督:パオロ・ソレンティーノ
Il divo(Paolo Sorrentino)

7期に渡って首相を務める一方で、裁判にかけられ物議を醸した戦後イタリアを代表する政治家の一人、ジュリオ・アンドレオッティ元首相を題材に、イタリア政界の裏側を描くソレンティーノ渾身の一作。圧倒的権威に翳りが見え始めた元首相の議員生活の晩年がスタイリッシュな映像で切り取られる。元首相を怪演するのは、ソレンティーノ作品に3度目の出演となる名優トニ・セルヴィッロ。08年カンヌ国際映画祭で審査員賞を受賞。

【上映日時】 5月2日(土) 13:005月4日(月・祝) 18:55

『赤い肌の大地』写真

赤い肌の大地

[2008年/108分] 監督:マルコ・ベキス
La terra degli uomini rossi(Marco Bechis)

「イタリア映画祭2004」で上映された「子供たち」以来、鬼才マルコ・ベキスが久々に発表した力作。ブラジル南部の農園で、慰留区に閉じ込められ、貧困や自殺者の増加に苦しむ先住民は、先祖の土地に移り住むことにする。だが、そこは今や入植者の所有地。先住民と入植者の間で争いが生じるが、その一方で交流も始まる。先住民が抱える問題が作品の底流にありつつ、彼らの生き方がユーモラスかつ力強く描かれる。08年ヴェネチア国際映画祭コンペ部門出品。

【上映日時】 5月3日(日・祝) 10:205月5日(火・祝) 15:35

『パ・ラ・ダ』写真

パ・ラ・ダ

[2008年/100分] 監督:マルコ・ポンテコルヴォ
Pa-Ra-Da (Marco Pontecorvo)

心がすさんでいた子供たちが、一人の外国人との出会いによって人間性を取り戻していく実話に基づいた、ポンテコルヴォ監督の初の長編感動作。チャウチェスク政権崩壊から3年、ルーマニアのブカレストには、ストリートチルドレンがあふれていた。盗み、売春、ドラッグ、喧嘩といった問題が絶えない日々。パリから来た道化師のミルーは、サーカスを組織することによって、劣悪な環境から彼らを救い出そうとする。08年ヴェネチア国際映画祭オリゾンティ部門出品。

【上映日時】 5月1日(金) 16:005月4日(月・祝) 16:30

『プッチーニと娘』写真

プッチーニと娘

[2008年/84分] 監督:パオロ・ベンヴェヌーティ
Puccini e la fanciulla (Paolo Benvenuti)

1909年、トスカーナ地方で、ジャコモ・プッチーニはオペラ「西部の娘」の作曲に取り組んでいた。その矢先に、彼との浮気の容疑をかけられたメイドのドーリアが自殺する事件を、ベテラン監督ベンヴェヌーティが新解釈したプッチーニ生誕150周年記念作品。会話を省き、手紙を読むモノローグと自然音だけの音響空間と、流麗なキャメラワークで風景を映す映像世界が、見事なまでに澄み切っていて心地良い。08年ヴェネチア国際映画祭特別招待作品。

【上映日時】 5月1日(金) 10:205月3日(日・祝) 16:00

『やればできるさ』写真

やればできるさ

[2008年/111分] 監督:ジュリオ・マンフレドニア
Si può fare (Giulio Manfredonia)

法律によってイタリアで精神病院の全廃が進められていた1980年代のミラノ。労働組合員のネッロは、革新的な考えのために疎まれ、元精神病患者たちがいる施設に左遷される。精神病の知識は何もないが、元患者たちと平等に接するネッロ。労働の尊厳を固く信じている彼は、元患者たちの背中を後押しして事業を立ち上げようとする。一体となって困難を乗り越え、理想に向かっていく前向きな姿に励まされる実話を基にした喜劇。08年ローマ映画祭招待作品。

【上映日時】 5月1日(金) 13:105月5日(火・祝) 10:20

『運命に逆らったシチリアの少女』写真

運命に逆らったシチリアの少女

[2008年/110分] 監督:マルコ・アメンタ
La siciliana ribelle(Marco Amenta)

ドキュメンタリーで高い評価を受けてきたアメンタが、実話に基づいて監督した初の劇映画。シチリアの少女リタは、マフィアのメンバーだった父と兄を、内部抗争で失ってしまう。復讐に燃えるリタは、17歳の時に危険を顧みずマフィアの実情を検事に告発する。だが、その日からリタの命は狙われ始めるのだった。マフィアに立ち向かう少女の胸を打つ勇姿を、名撮影監督ルカ・ビガッツィのキャメラがリアルに捉える。08年ローマ映画祭都会のアリス部門出品。

【上映日時】 4月30日(木) 15:005月3日(日・祝) 18:30

『ゴモラ』写真

ゴモラ

[2008年/135分] 監督:マッテオ・ガッローネ
Gomorra(Matteo Garrone)

原作者のロベルト・サヴィアーノがマフィアから命を狙われるいわくつきの衝撃作。暴力と血と金に塗れたナポリの犯罪組織「カモッラ」の実態と、マフィアの掟に従わざるをえない市民の実情が、並列的に語られる5つのストーリーとともに、仮借なくまざまざと映し出される。08年カンヌ国際映画祭でグランプリを獲得し、「イル・ディーヴォ」とともに、イタリア映画の次代を強く印象付けた。また、本年アメリカアカデミー賞イタリア代表にも選ばれた。

【上映日時】 5月5日(火・祝) 18:10

『ジョヴァンナのパパ(原題)』写真

ジョヴァンナのパパ(原題)

[2008年/104分] 監督:プーピ・アヴァーティ
Il papà di Giovanna (Pupi Avati)

1938年、ボローニャ。美術教師として働くミケーレの最大の関心事は、可愛くて仕方がない一人娘のジョヴァンナだった。順調に見えた生活だったが、ある出来事で一変してしまう。第二次世界大戦前後という激動の時代の波にあおられる父と母と娘の三人家族の人生を、名匠アヴァーティが格調高く描いた本作は、本国でヒット。父親役を好演した名優シルヴィオ・オルランドは、08年ヴェネチア国際映画祭で主演男優賞に輝いた。2010年公開予定。

【上映日時】 5月1日(金) 18:40

短編作品 ミケランジェロのまなざし

[2004年/15分] 監督:ミケランジェロ・アントニオーニ Lo sguardo di Michelangelo (Michelangelo Antonioni)

【上映日時】 5月1日(金) 10:205月3日(日・祝) 16:00

※上映作品はイタリア側の都合により、変更の可能性があります。
※上映作品はこの映画祭のために輸入するプリントのため、英語字幕などが入っている可能性があります。
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