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「イタリア映画祭2011」イメージ写真

作品情報

『はじめての大切なもの』写真

プログラムA『はじめての大切なもの』(La prima cosa bella)

[2010年/122分] 監督:パオロ・ヴィルズィ (Paolo Virzì)

「イタリア映画祭2009」で上映された『見わたすかぎり人生』が絶賛されたヴィルズィ監督の感動作。1971年、若くて美しいアンナは、トスカーナのリヴォルノで母親が対象のコンテストの女王に選ばれた。だが、男たちの注目を集めてしまい、嫉妬深い夫の疑惑と息子の困惑を招き、家族は危機的な状況に陥る。天真爛漫で楽観的な母とその母に反感を持つ息子の微妙な関係を、過去と現在を行きつ戻りつ笑いをちりばめて描いた本作は、本年の米アカデミー賞イタリア代表に選ばれた。

『もう一度キスを』写真

プログラムB『もう一度キスを』(Baciami ancora)

[2010年/139分] 監督:ガブリエーレ・ムッチーノ(Gabriele Muccino)

ハリウッド映画『幸せのちから』と『7つの贈り物』を経て、ガブリエーレ・ムッチーノが再びイタリアで監督した、『最後のキス』から10年後の物語。妻と別居し、離婚手続き中のカルロは、一人娘となかなか会えない。マルコは不妊のことで妻と諍いが絶えず、アルベルトは女性をとっかえひっかえするばかり。長旅から帰還したアドリアーノは全てを失っていて、彼の元妻とパオロは付き合うが、同棲は許されない。人生の岐路に立つ40歳前後の男たちの悩める姿をリリカルに描いて、ヒットした。

『ぼくたちの生活』写真

プログラムC『ぼくたちの生活』(La nostra vita)

[2010年/98分] 監督:ダニエーレ・ルケッティ(Daniele Luchetti)

ローマ郊外の建設現場で働くクラウディオは、妻と子ども2人を溺愛し、3人目も間もなく授かる幸福な生活を送っていた。しかし、ある不幸が家族を襲い、生活は一変してしまう。前作『マイ・ブラザー』に続いてカンヌ国際映画祭コンペ部門に出品を果たしたルケッティ監督は、家族や仲間の助けを得ながら不条理な現実に立ち向かっていく一人の男の生き様を力強く映し出す。クラウディオを熱演したエリオ・ジェルマーノは、同映画祭の男優賞を受賞した。

『ラ・パッショーネ』写真

プログラムD『ラ・パッショーネ』(La Passione)

[2010年/106分] 監督:カルロ・マッツァクラーティ(Carlo Mazzacurati)

『まなざしの長さをはかって』以来3年ぶりとなる「イタリア映画祭」常連のマッツァクラーティ監督による心温まる喜劇。5年間も映画を作れず、スランプの中年監督の元に、若いテレビ女優が主演の映画の話が舞い込む。だが、その矢先にトスカーナに所有するアパートのトラブルから、「キリストの受難(ラ・パッショーネ)」の舞台演出もする羽目に。2つの仕事に翻弄される姿が笑いを誘う監督役は、名優シルヴィオ・オルランド。撮影監督はルカ・ビガッツィ。10年ヴェネチア国際映画祭コンペ部門出品。

『われわれは信じていた』写真

プログラムE『われわれは信じていた』(Noi credevamo)

[2010年/170分] 監督:マリオ・マルトーネ(Mario Martone)

本年がイタリア統一150年にあたるのを記念した壮大な歴史劇。演劇やオペラの演出家としても活躍する鬼才マルトーネ監督が、イタリア統一の英雄の一人、ジュゼッペ・マッツィーニの運動に命を捧げたイタリア南部の3人の男たちによる4つのエピソードを通して、統一運動のあまり知られていない歩みを紐解いていく。キャストは、ルイジ・ロ・カーショ、トニ・セルヴィッロを始めとした豪華な顔ぶれで、撮影監督はレナート・ベルタ。10年ヴェネチア国際映画祭コンペ部門出品。

『キスを叶えて』写真

プログラムF『キスを叶えて』(I baci mai dati)

[2010年/80分] 監督:ロベルタ・トッレ(Roberta Torre)

『死ぬほどターノ』(「イタリア映画祭2001」で上映)や『アンジェラ』(2002年の東京国際映画祭で優秀女優賞)で知られる女性監督トッレが、鮮やかな色彩と幻想的な映像を挿みながら、娘と母の愛情と葛藤を巧みに描き出すドラマ。シチリア島のリブリーノで、聖母像の頭部が行方不明になるが、13歳の少女マヌエラによって発見される。だが、奇跡を起こしたとして少女は聖人に祭り上げられてしまい、母は娘を利用して金を稼ぎ始める。11年サンダンス映画祭コンペ部門出品。

『初任地にて』写真

プログラムG『初任地にて』(Il primo incarico)

[2010年/90分] 監督:ジョルジャ・チェチェレ(Giorgia Cecere)

エドアルド・ウィンスピア監督の『血の記憶』と『トニオの奇跡』で脚本を担当した女性、チェチェレの長編初監督作。新しい環境に身を投じ、困難に遭いながらも、自分が望むものを見いだしていく女性を抒情的なタッチで描く。1953年、イタリア南部のプッリャ。教師のネナは、実家から遠く離れた田舎に赴任することになった。深く愛し合っていた上流階級の恋人には、しばらくしたら異動願いを出すことを告げて、旅立つ。10年ヴェネチア国際映画祭コントロカンポ・イタリアーノ部門出品。

『星の子どもたち』写真

プログラムH『星の子どもたち』(Figli delle stelle)

[2010年/102分] 監督:ルーチョ・ペッレグリーニ(Lucio Pellegrini)

「イタリア映画祭2008」で好評だった『考えてもムダさ』の主要なスタッフたちが集結した痛快なコメディー。港湾労働者がクレーンから落ちて亡くなる事故が発生する。こうした事態にきちんと対処しようとしない政治に反発して、同僚の港湾労働者、失業中の教師、刑務所から出所したばかりの元詐欺師の寄せ集め集団は、未亡人に渡すお金を作るために大臣を誘拐しようとするが…。さらに急進的な革命論者、大志を抱くテレビ記者も集団に加わり、誘拐事件は迷走する。

『穏やかな暮らし』写真

プログラムI『穏やかな暮らし』(Una vita tranquilla)

[2010年/100分] 監督:クラウディオ・クペッリーニ(Claudio Cupellini)

イタリア屈指の演技派トニ・セルヴィッロが才能を認めた、1973年生まれのクペッリーニ監督による骨太のドラマ。ドイツ・フランクフルトの近くで、ホテルとレストランを順調に経営する50歳のロザリオは、妻と息子と穏やかに暮らしていた。しかしある日、若くていかつい2人のイタリア人が彼の元を訪れてから、平穏な日常にさざなみが立ち始める。過去から必死に逃れようとする男を、静と動を見事に使い分けて演じたセルヴィッロが、10年ローマ国際映画祭で最優秀男優賞を受賞。

『ロバの美』写真

プログラムJ『ロバの美』(La bellezza del somaro)

[2010年/107分] 監督:セルジョ・カステッリット(Sergio Castellitto)

イタリアを代表する俳優の一人であり、監督としても『赤いアモーレ』で成功を収めたカステッリットの3作目。建築家と心理学者の裕福な中年夫婦は、ハロウィーンの時期に親類や知人を、トスカーナの田園地帯にある邸宅に招く。17歳の一人娘が誘った相手が気になるが、現れたのは70歳ぐらいの老人で、夫婦は呆気に取られる。個性的な登場人物たちの下、世代間のギャップや家族の問題が、笑いに包まれながら浮かび上がる。夫を演じるのはカステッリット自身で、妻役はラウラ・モランテ。

『アルデンテな男たち(仮題)』写真

プログラムX『アルデンテな男たち(仮題)』(Mine vaganti)

[2010年/113分] 監督:フェルザン・オズペテク(Ferzan Ozpetek)

『向かいの窓』などで「イタリア映画祭」おなじみのオズペテク監督が、スター俳優リッカルド・スカマルチョを主役に迎えたハートフルコメディー。パスタ工場を経営する一家の末っ子トンマーゾは、一族の重要なディナーの席で3つの秘密を家族に告白しようとしていた。けれども、兄が自身の秘密を先に告白したことから、トンマーゾと家族の運命は思いも寄らぬ方向へ進む。マドンナも絶賛した本作は、本国で140万人を動員。今夏、シネスイッチ銀座他にて全国順次公開。

上映日時
『最後のキス』写真

プログラムY『最後のキス』(L'ultimo bacio)

[2001年/115分] 監督:ガブリエーレ・ムッチーノ(Gabriele Muccino)

ステファノ・アッコルシ、ジョヴァンナ・メッゾジョルノ、クラウディオ・サンタマリアらスターが揃った大ヒット作。30歳を目前にして、恋人の妊娠を知ったカルロは困惑し、偶然知り合った18歳の少女にのめり込む。子どもが生まれてから妻との関係が冷え切っているアドリアーノ、元恋人を諦めきれないパオロ、心から女性を愛せないアルベルト。カルロや親友たちの恋愛模様が、絶妙に織り交ぜられながら描かれる。01年ダヴィッド・ディ・ドナテッロ賞で監督賞など5部門を制した。

上映日時
【東京】 5月2日(月) 18:30
『ポー川のひかり』写真

プログラムZ『ポー川のひかり』(Cento Chiodi)

[2006年/94分] 監督:エルマンノ・オルミ(Ermanno Olmi)

『木靴の樹』の名匠オルミが、最後の長編劇映画と位置づけた渾身の作。イタリアの古都ボローニャ。夏休みに入った人気のない大学の図書館で、大量の古文書が太い釘で床に貫かれるという衝撃的な事件が起きる。容疑者として浮かび上がったのは、事件直後に忽然と姿を消した哲学教授だった。若くして将来を嘱望された彼がなぜ?すべてを捨て、たどり着いたポー川のほとりで彼は何を見出すのか?ポー川流域の美しく牧歌的な時間のなかで、人生の豊かさとは何かを問い、希望のしるしを探る。07年カンヌ国際映画祭特別招待作品。

上映日時
【東京】 5月1日(日) 15:15

※上映作品はイタリア側の都合により、変更の可能性があります。
※上映作品はこの映画祭のために輸入するプリントのため、英語字幕などが入っている可能性があります。