イタリア映画祭2019

[東京] 4.27(土)~5.4(土・祝) 有楽町朝日ホール [大阪] 5.18(土)・19(日) ABCホール

作品情報

日本未公開最新作

新進気鋭からイタリアを代表する名監督まで、世界の映画祭を席巻した作品もあればイタリアの劇場を大いに沸かせた作品もあり、ドラマ、コメディー、ロマンス、クライム、サスペンス、歴史などバラエティーに富んで旬な14本を日本で初めてご紹介します。

私の娘よ

[2018/96分]原題:Figlia mia
監督:ラウラ・ビスプリ Laura Bispuri
出演:ヴァレリア・ゴリーノ、アルバ・ロルヴァケル
デビュー作『処女の誓い』に続いてベルリン国際映画祭のコンペティション部門に選ばれた女性監督ビスプリの2作目。育ての母と生みの母、その間で揺れ動く少女の三角関係を通して、母性や母子の絆、母親という存在について問いかけるドラマ。10歳の少女ヴィットリアは、サルデーニャ島の小さな村で彼女を深く愛するティーナと暮らしていた。ある日、ティーナとは正反対の気質の女性アンジェリカに出会い、少しずつ自分の出生の秘密に近づいていく。
東京4月28日(日) 10:20~ / 5月1日(水・祝) 15:50~
大阪5月19日(日) 11:00~

女性の名前

[2018/92分]原題:Nome di donna
監督:マルコ・トゥッリオ・ジョルダーナ Marco Tullio Giordana
出演:クリスティアーナ・カポトンディ、ヴァレリオ・ビナスコ
『輝ける青春』の巨匠ジョルダーナの最新作は、セクシャル・ハラスメントをテーマに、権利と尊厳を守るために立ち上がる一人の女性の物語。高齢者向けの豪華なケアハウスで働くために、シングルマザーのニーナは娘と共にミラノから地方の小さな村へ移り住む。職を得てほっとするが、すぐにケアハウスのマネージャーによるセクハラが横行していることを知る。この状況を是正しようとする行動を取るが、マネージャーの強大な権力の壁に阻まれ、職を失いたくない同僚からも孤立する。
東京4月28日(日) 16:00~ / 5月3日(金・祝) 13:40~

私が神

[2018/100分]原題:Io c'è
監督:アレッサンドロ・アロナディーオ Alessandro Aronadio
出演:エドアルド・レオ、マルゲリータ・ブイ
コメディーにはうってつけのE・レオ(『いつだってやめられる』)が新興宗教の教祖になって騒動を巻き起こすエンターテインメント。マッシモはローマでB&Bを営んでいたが、建物の老朽化が進んで客の入りは厳しく、のしかかる税金にあえぎ苦しんでいた。ひらめいた解決策は、B&Bを礼拝の場に変えて、宿泊者からは寄付金を受け取り、免税の優遇制度を利用すること。姉(M・ブイ)やイデオロギーの研究者(G・バッティストン)を巻き込んで、新しい宗教を打ち立てようとする。
東京4月30日(火・休) 13:00~前売券完売 / 5月3日(金・祝) 15:55~
大阪5月19日(日) 16:10~

幸せな感じ

[2018/115分]原題:Euforia
監督:ヴァレリア・ゴリーノ Valeria Golino
出演:リッカルド・スカマルチョ、ヴァレリオ・マスタンドレア
マッテオは魅力的で大胆な若手の企業家で成功を収めていた。一方で、兄のエットレは中学校の教師で慎重な性格。対照的な2人だが、兄の病気をきっかけに2人は距離を縮め、お互いを見つめ直していく。女優として名高いゴリーノがスター俳優のスカマルチョとマスタンドレアとタッグを組んだ監督2作目は、不安や喜びがないまぜになった2人の心情をスタイリッシュな映像で浮き彫りにする。デビュー作『ミエーレ』に引き続いてカンヌ国際映画祭のある視点部門に選ばれた。
東京4月29日(月・祝) 16:10~ / 5月2日(木・休) 13:30~
大阪5月18日(土) 12:20~

ルチアの恩寵

[2018/110分]原題:Troppa grazia
監督:ジャンニ・ザナージ Gianni Zanasi
出演:アルバ・ロルヴァケル、エリオ・ジェルマーノ
ユーモアと批評精神を兼ね備えるザナージ監督の新作は、活躍が目覚ましいA・ロルヴァケルを主演に迎えたコミカルなドラマ。シングルマザーのルチアは、一人娘の子育て、恋愛、測量技師の仕事のバランスを取るのに必死だった。幸運にも大規模開発に関する仕事を得るが、そこには陰謀が渦巻いていた。信念を貫こうとする女性を不思議な展開と軽妙なタッチで描いた本作は、カンヌ国際映画祭監督週間のクロージング作品に選ばれ、ヨーロッパ・シネマ・レーベル賞を受賞した。
東京4月28日(日) 18:40~ / 5月4日(土・祝) 13:00~
大阪5月19日(日) 13:40~

アルマジロの予言

[2018/99分]原題:La profezia dell'armadillo
監督:エマヌエーレ・スカリンジ Emanuele Scaringi
出演:シモーネ・リベラーティ、ピエトロ・カステッリット
イタリアで人気の漫画家ゼロカルカーレの作品を原作にしたスカリンジ監督のデビュー作は、今の若者が生きる日常をアイロニーとユーモアで包むほろ苦い青春物語。ゼロは、ローマ郊外在住の27歳。イラストレーターだが定期的な収入はなく、アルバイトで生活をしのいでいた。何も変わりない日々を過ごしていたが、幼い頃に好きだったが告白できなかったカミーユの訃報を聞き、それをきっかけに自身の人生を見つめ直すことになる。ヴェネチア国際映画祭オリゾンティ部門出品作品。
東京4月29日(月・祝) 10:20~ / 5月3日(金・祝) 18:15~
大阪5月19日(日) 18:30~

ある日突然に

[2018/88分]原題:Un giorno all'improvviso
監督:チーロ・デミリオ Ciro D'Emilio
出演:アンナ・フォリエッタ、ジャンピエロ・デ・コンチリオ
1986年生まれのデミリオ監督のデビュー作は、母と息子の愛憎の感情がほとばしるドラマ。17歳のアントニオは、南イタリアの小さな村で息子を溺愛する母と2人暮らし。父に捨てられて精神的に病んでも3人一緒の生活を願う母を支えながら、プロのサッカー選手を目指して練習に励んでいた。ある日、スカウトが現れてチャンスが到来するが・・・。母役のフォリエッタと息子役のデ・コンチリオの迫真の演技が強烈な印象を残す本作は、ヴェネチア国際映画祭オリゾンティ部門に選ばれた。
東京4月30日(火・休) 10:20~ / 5月4日(土・祝) 15:30~

カプリ島のレボリューション

[2018/122分]原題:Capri-Revolution
監督:マリオ・マルトーネ Mario Martone
出演:マリアンナ・フォンターナ、レーノート・ショルテン・ヴァン・アシャット
壮大なスケールの歴史劇に挑んできた鬼才マルトーネの新作の舞台は、第1次世界大戦開戦前の1914年、カプリ島。そこは、伝統的で女性軽視の風習が残っている一方で、自由と進歩を望む人々を島の外から呼び寄せる場所でもあった。読み書きができない20歳のルチアはヤギを飼って暮らすが、生活は厳しい。島には自由に生きる画家のセイブらのコミュニティーがあり、ルチアは彼らとの出会いで新しい生き方に目覚めていく。ヴェネチア国際映画祭コンペティション部門出品作品。
東京4月27日(土) 17:50~ / 5月2日(木・休) 10:20~
大阪5月18日(土) 18:10~

憶えてる?

[2018/106分]原題:Ricordi?
監督:ヴァレリオ・ミエーリ Valerio Mieli
出演:ルカ・マリネッリ、リンダ・カリーディ
デビュー作『テン・ウィンターズ』から9年ぶりとなる俊英ミエーリの2作目は、記憶をめぐる流麗なラブ・ストーリー。「彼」はチャーミングだが皮肉屋。「彼女」ははつらつとしていて情熱的。お互いに一目惚れの2人は一緒に暮らし始めるが、次第に2人の関係は変容していく。「彼」役は今、最も勢いがある俳優のひとり、L・マリネッリ。時間軸や視点を変えながら大胆に愛を描く本作は、ヴェネチア国際映画祭のGiornate degli Autori部門でプレミア上映され、熱狂的に支持された。
東京4月30日(火・休) 15:50~ / 5月4日(土・祝) 17:40~

月を買った男

[2018/103分]原題:L'uomo che comprò la luna
監督:パオロ・ズッカ Paolo Zucca
出演:ヤコポ・クッリン、ベニート・ウルグ
ズッカ監督の第2作は、自身の生まれ故郷であるサルデーニャ島をテーマに、奇抜な設定と小気味よいリズムでスラップスティックな笑いが炸裂するコメディー。サルデーニャ島の誰かが月を所有したという未確認情報が世界中の諜報機関を駆け巡った。真偽を確認するために、イタリアの諜報機関はサルデーニャ島出身のケヴィンを島に送ることを決める。だが、彼は島の言葉や慣習を完全に忘れていて、島に溶け込むために特別なレッスンを受けることになるが…。釜山国際映画祭出品作品。
東京4月27日(土) 12:00~ / 5月1日(水・祝) 18:10~
大阪5月18日(土) 15:40~

彼女は笑う

[2018/95分]原題:Ride
監督:ヴァレリオ・マスタンドレア Valerio Mastandrea
出演:キアラ・マルテジャーニ、レナート・カルペンティエーリ
今やイタリア映画を代表する俳優のひとりとなったV・マスタンドレアの長編初監督作は、職場で突然の死に見舞われた家族の3世代を描く物語。翌日には葬儀が控えているが、妻のカロリーナは、夫の死にどう振る舞えばいいか分からなくて泣くこともできず、そんな様子の母に息子は不満げだ。自分と同じ工場で息子を失った父は、その死に向き合えない。※『彼女は笑う』に先立って、同監督の短編『サンテンハチジュウナナ』(Trevirgolaottantasette/2005年/12分)を上映する。
東京4月29日(月・祝) 13:10~ / 5月2日(木・休) 18:40~
特別上映作品

帰ってきたムッソリーニ

[2018/99分]原題:Sono tornato
監督:ルカ・ミニエーロ Luca Miniero
出演:マッシモ・ポポリツィオ、フランク・マターノ
独裁者ムッソリーニが現代のローマによみがえった!売れない映像作家が、復活した彼をカメラに偶然収めたことから、ムッソリーニを主役にしたドキュメンタリー映画の制作を思い立つ。2人でイタリアを旅しながら、若者がスマホで彼の姿を撮ろうとする現代のカルチャーに戸惑いながらも、テレビに出演したりとかつての総帥は人気者になっていく。そして国を再度征服しようとするが…。ムッソリーニを演じるのは『グレート・ビューティー/追憶のローマ』などの演技派マッシモ・ポポリツィオ。今秋公開。
東京4月28日(日) 13:10~前売券完売
特別上映作品

ドッグマン

[2018/103分]原題:Dogman
監督:マッテオ・ガッローネ Matteo Garrone
出演:マルチェッロ・フォンテ、エドアルド・ペッシェ
娘と犬をこよなく愛するマルチェロは、「ドッグマン」という犬のトリミングサロンを経営し、仲間との食事やサッカーを楽しむ日々を送っている。だが一方で、その穏やかな生活をおびやかす暴力的な友人シモーネとの従属的な関係から抜け出せずにいた。シモーネによって仲間や娘の信用を失ったマルチェロは、元の平穏な日常を取り戻すためある行動に出るが・・・。鬼才、マッテオ・ガッローネ監督が描く衝撃の不条理ドラマ。2018 年カンヌ国際映画祭主演男優賞受賞ほか、数々の賞を受賞。8月公開。
東京5月2日(木・休) 16:15~
特別上映作品

盗まれたカラヴァッジョ(仮題)

[2018/110分]原題:Una storia senza nome
監督:ロベルト・アンドー Roberto Andò
出演:ミカエラ・ラマッツォッティ、アレッサンドロ・ガスマン
『ローマに消えた男』などの名匠ロベルト・アンドー監督が実在の事件を元に描くサスペンス。映画プロデューサーの秘書ヴァレリアは、人気脚本家アレッサンドロのゴーストライターを務めている。ある日、彼女のもとに謎めいた男が近づいてきて、1969年から未解決のカラヴァッジョの名画盗難事件について教えてくれた。興味を引かれた彼女は事件をシナリオに起こし始め、それがアレッサンドロの次回作として採用されることに。しかし、そのことが原因で彼女たちは事件に巻き込まれてしまう。
東京4月27日(土) 14:45~前売券完売

アンコール上映作品

イタリア映画の巨匠、ヴィットリオ・タヴィアーニ監督とエルマンノ・オルミ監督が昨年、惜しまれつつこの世を去りました。両監督を追悼して、いずれも今の日本にはスクリーンで上映する権利がない5作品を特別に披露します。

サン★ロレンツォの夜

[1982/107分]原題:La notte di San Lorenzo
監督:パオロ&ヴィットリオ・タヴィアーニ Paolo e Vittorio Taviani
出演:オメロ・アントヌッティ、マルガリータ・ロサーノ
第2次世界大戦末期のトスカーナ地方を舞台に、ドイツ軍から逃亡した村民らの悲惨な出来事を描いた名作。ドイツ軍占領下の村で人々は大聖堂に集められ、激しく抵抗するパルチザンへの見せしめに、家々が爆破されようとしていた。ガルヴァーノ率いる老若男女の一行は助けを求めて、村を出て連合軍のもとへ向かう。タヴィアーニ兄弟の実体験をもとにした本作は、6歳の少女の視点から物語られることでユーモアと寓話性を帯びている。カンヌ国際映画祭審査員特別グランプリ受賞作。
東京5月1日(水・祝) 13:00~前売券完売

ひばり農園

[2007/117分]原題:La masseria delle allodole
監督:パオロ&ヴィットリオ・タヴィアーニ Paolo e Vittorio Taviani
出演:パス・ヴェガ、モーリッツ・ブライプトロイ
第一次世界大戦中にトルコで起こったとされるアルメニア人虐殺を描いたA・アルスランの衝撃的な小説の映画化。トルコの裕福なアルメニア人家族は、イタリアに居住している親族を久々に歓迎する準備をしていた。しかし、彼らを取り巻く状況は急速に悪化の一途を辿っていた。巨匠タヴィアーニ兄弟がジュゼッペ・ランチをキャメラに迎え、緊張感に満ちた映像で悲劇を物語る。P・ヴェガ、M・ブライプトロイほか国際派俳優が出演。ベルリン国際映画祭特別招待作品。
東京4月30日(木・休) 18:45~

情熱とユートピア

[2014/93分]原題:La passione e l'utopia
監督:マリオ・カナーレ Mario Canale
タヴィアーニ兄弟のデビューからの足跡を追って、作品創造の神髄に迫る貴重なドキュメンタリー。数々の名作を生んできた兄弟の共同作業がどのようになされているのか、2人の監督作品を見ながら、スタッフ・キャストへのインタビューを交え、その稀有なユニットの秘密を解き明かす。数々の作品について兄弟自身が解説しているので、作品への理解が深まるとともに、2人の人となりがよく伝わってくる。オメロ・アントヌッティやイザベル・ユペール、ナンニ・モレッティら著名な映画人の話も興味深い。
東京5月1日(水・祝) 10:20~

聖なる酔っぱらいの伝説

[1988/129分]原題:La leggenda del santo bevitore
監督:エルマンノ・オルミ Ermanno Olmi
出演:ルトガー・ハウアー、アンソニー・クェイル
徹底したリアリズムに貫かれた『木靴の樹』とは異なり、オルミの別の持ち味である軽妙洒脱な語り口と寓話的なストーリーが存分に堪能できる傑作。パリ・セーヌ川の橋の下をすみかにする浮浪者のアンドレアスは、謎の老紳士から200フランを借りることになる。条件は、いつかパリ17区のバティニョールの聖テレーズ像がある教会で、ミサの後に神父に返すということ。それからというもの、彼の身の上に次々と不思議なことが起こり始める。ヴェネチア国際映画祭金獅子賞受賞作。
東京5月3日(金・祝) 10:20~前売券完売

ポー川のひかり

[2006/94分]原題:Centochiodi
監督:エルマンノ・オルミ Ermanno Olmi
出演:ラズ・デガン、ルーナ・ベンダンディ
巨匠オルミが、制作当時は最後の長編劇映画と位置づけた渾身の作。古都ボローニャ。夏休みで人気のない大学の図書館で、大量の古文書が太い釘で床に貫かれる衝撃的な事件が起きる。容疑者として浮上したのは、忽然と姿を消した哲学教授。若くして将来を嘱望された彼がなぜ?すべてを捨て、たどり着いたポー川のほとりで彼は何を見いだすのか?ポー川流域の美しく牧歌的な時間のなかで、人生の豊かさとは何かを問い、希望のしるしを探る。カンヌ国際映画祭特別招待作品。
東京5月4日(土・祝) 10:20~
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