来春卒業予定の大学生の就職内定率が大幅に悪化した。19日、文部科学、厚生労働の両省が発表した10月1日時点の内定率は、大学が62.5%、短大は29.0%。96年の調査開始以来、前年同期比の下げ幅は大学7.4ポイント、短大10.4ポイントといずれも最も大きかった。大学の就職部は、異例の4年生向けの企業説明会を開いているほか、政府も新卒者対策を模索している。
都内の私大4年の女子学生(24)は昨年11月から約50社を受けた。海外とつながる仕事をしたいと、最初に回ったのは外資系企業と商社。内定は取れず、夏からは業種にこだわらず、会社を探した。そのたびにリクルートスーツに身を包み、面接を、試験を受けた。しかし、結局、全滅だった。
先輩たちは順調に就職が決まった。でも、自分は違う。不採用のたびに「自分は社会的に認められない存在なのか」と落ち込んだ。「もう疲れました」。今月から就職活動を休んでいる。これからも就活を続けるべきなのか悩んでいる。
留年を決めている早大4年の男子学生(23)は、金融機関や大手商社を中心に約30社を受けたが、すべて落ちた。
「3次か、4次まで行けば、内定をもらえる」と先輩から聞かされていた。ところが、4次、5次になっても、会社は「次の選考に進んでもらいます」。先が見えず、何回面接すればいいのかと思ったという。
男女別の内定率は、男子が63.3%(前年同期比6.5ポイント減)、女子が61.6%(同8.5ポイント減)。特に厳しかったのは「私立の女子」の57.3%や「私立の文系」の58.7%で、いずれも10ポイント以上低下した。短大の29.0%は過去最低だった。