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10月13日朝日新聞デジタル朝刊記事一覧へ(朝5時更新)

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 普通の人のように見えて、その実、独特の存在感を放ち人気の野間口さん。75日(金)から始まる舞台「恋のヴェネチア狂騒曲」でも、ムロツヨシさんや堤真一さん、吉田羊さんら豪華キャストに加わり重要な役どころを演じる。「原作となった戯曲は18世紀のイタリアで生まれたロマンチックコメディー。それを演出の福田雄一さんが独自の笑いのセンスでさらに面白く仕上げています。抱腹絶倒間違いなし。ぜひ多くの人に観(み)て欲しいです」

 福岡県北九州市で生まれ育った。親族に教師が多いこともあり、将来は自分も教師になるだろうとぼんやりと考えていたという。ところが大学時代の出会いが人生を変える。「信州大学に進学して演劇部の公演を観た時、主役でもないのに一人キラキラ輝いている男の先輩がいたんです。ものすごい衝撃を受け、そのまま演劇部に入ってしまいました」

 当初は裏方をやれたらと思っていたが、人手が足りないからと舞台に立つ側となる。すると思いのほか褒められた。「それですっかり調子に乗ってしまい、役者を志すようになりました。実はそれまでプライベートで人と長々と一緒にいることってあまりなかったんです。でも演劇部での人づき合いはすごく楽しくて、ずっと部室に入り浸り。今考えると、それも演劇に引かれた理由の一つだったかも知れません」

 そして大学3年の終わり、周囲が就職活動を始めるも就職氷河期で誰も内定までいかない。「それで僕は活動を始める前から就職は諦め、演劇でいこうと決心。親に30歳まで東京で好きにやらせてくれと話したら、なぜか許してくれたので卒業後はそのまま上京しました」

 すぐに舞台のオーディションを受けるも、現実は甘くなく見事に落ちる。しばらくは芝居を観てはアルバイトをする日々。そんな中、26歳の時にバイト仲間から声をかけられ、コントユニット「親族代表」を結成する。これを機に時々舞台に出演。ただ、こんな生活をずっと続けるわけにはいかないという思いはあった。

 「親との約束もあり、30歳までに映像の仕事が入らなければやめようと考えていたら、29歳でCMの仕事が入り期限を延長。今度は35歳までにバイト生活をやめられなかったら役者は諦めようと決めました。すると、34歳の時にドラマ『SP 警視庁警備部警護課第四係』にレギュラー出演することになったんです」

 きっと、30歳までとか35歳までとかと、期限を設けたのが功を奏したのかも知れないと語る。「目標を見据えていたお陰で変に焦ることなく、そのつど精いっぱい頑張れたことが良かったんじゃないかなと思います」

 

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