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01月28日朝日新聞デジタル朝刊記事一覧へ(朝5時更新)

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 俳優を休業して30代に入った小橋さんは、映画監督やDJなどに取り組む。そして、世界23カ国で開催されているダンスミュージックフェスティバルの日本版「ULTRA JAPAN」のクリエイティブディレクターや、未来型花火エンターテインメント「STAR ISLAND」の総合プロデューサーなども担っていく。

 さらに、2年前に1児の父となってからは、子どもたちの未来に形として普遍的に残るものを作りたいと考えるようになり、横浜のキッズパーク「PuChu!」(今年5月開業)をプロデュース。これ以外にも千葉の公園プロジェクトなどに携わっている。

 「僕にとって30代は、子どもの頃の感覚を完全に取り戻した感じなんです。面白そうだと思って鳥肌が立つことや、脳みそがスパークすることこそが今の自分が本当にやりたいことなんだと捉え、それら一つひとつを大切にしながら突き進んでいますね」

 何かアイデアを構想する時、「出会い」「ストック」「違和感」を大事にしているという。「例えば花火師と出会い、経験と実績で培ってきたノウハウと仲間というストックと、『花火大会はなぜずっと無料のままなのか? もっとアップデートしていくべきでは?』という違和感から生まれたのがSTAR ISLANDです」

 予算不足で花火イベントが中止になることが多かった当時、花火という伝統を残していくためには、音楽やパフォーマンスなど付加価値をつけて有料化し、今の時代の仕様にアップデートしてファンを増やすことが先決だ、という発想からこのイベントは誕生した。

 こうした活動やこれまでの経験を通し、小橋さんには伝えたい思いがある。それは、一つの夢や職業に縛られる必要はないということ。「新たなものに身を投じていくことで、今まで知らなかった『もう一人の自分』に出会えます。これを僕は『セカンドID』と呼んでいる。仕事でなくてもいい、今までとは違うアイデンティティーを持てば、より自分の可能性を広げることができると信じています」

 では、どのようにしてセカンドIDを持てばいいのか。小橋さんは大きなことではなく小さなことから始めればいいと語る。

 「最初は意味がないと感じることでも、目の前の出会いや出来事を一つひとつ重ねていくと、その行動が点となり、振り返った時には線としてつながっています。僕自身、小さなワクワクを信じ、たとえ失敗しても諦めずに行動を重ねてきたことが全て今へとつながっていました。これからは心の時代。何よりも、自分の『鳥肌』を信じてみてください」

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