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2012年11月30日
厚生労働省は29日、2011年度に生活保護を受けていた人が平均206万7244人と、通年で過去最多を更新したと発表した。10年度に比べて11万5181人増えた。これまで最も多かったのは1951年度の204万6646人だった。
生活保護を受けている世帯も149万8375世帯で、前年度より8万8326世帯多く、過去最多だった。世帯別では高齢者世帯が最も多く63万6469世帯(前年度比5.5%増)。伸び率が最も大きかったのは働ける世代を含む「その他」の世帯で11.6%増の25万3740世帯。07年度の2.3倍だった。
生活保護を受け始めた理由をみると、最も多いのが「働きによる収入の減少・喪失」(27.8%)で、「傷病」(27.6%)、「貯金等の減少・喪失」(25.4%)と続いている。08年度までは病気やけがによる保護の開始が最も多かったが、09年度以降は失業による開始が上回っている。厚労省は「リーマン・ショックによる雇用情勢の悪化が原因で生活保護を受けざるを得ない人が増えている」とみている。
一方、保護廃止となった理由では、死亡が29.8%でもっとも多く、「働きによる収入の増加」は16.7%にとどまる。厚労省は就労支援の強化などによって自立を後押しする「生活支援戦略」を近くまとめ、生活保護から抜ける人を増やしたい考えだ。