桜が咲き始めると見慣れた景色も色づいて、何か新しいことを始めてみようかな? とワクワクそわそわしてきます。春は髪型を変えたりいつもと違うメイクに挑戦したり、イメージチェンジする人が多い季節です。まずは見た目から! オシャレは自分にかけるおまじないなのかもしれません。
2年前の東日本大震災。宮城県の南三陸町の中学校にヘアメイクのボランティアに行かせていただきました。当時はまだ避難場所になっていた校舎の一角を貸していただき、お花やドット柄の布、可愛いミラーで飾り付けをし、つかの間のドレスアップルームを作りました。 生徒のなかには津波で家族や友達、家を失った人がたくさんいました。ほんの一瞬だけでもワクワクする時間を過ごして欲しい!と願いながら…でも本当は、こんなことで喜んでもらえるのかと不安な気持ちでした。
「キャ〜!!かわいい〜!!やばい!!!」
私たちの心配を吹き飛ばすように大きな声で、生徒達が駆け寄ってきてくれました。髪の毛を束ねたり、お花の飾りをつけたり…そのたびに歓声が上がりみんな大はしゃぎ。ひっきりなしに「私も、私も〜!」とうれしそうに行列をつくってくれました。本当にどの子も可愛くてまっすぐで素直で、キラキラした瞳でたくさん話をしてくれました。この仕事をしていて本当に良かった、と心から思えた瞬間でした。
そして南三陸町を離れるとき、校長先生が大切にされている言葉をくださいました。 「自分の顔を恥じないこと」 「どんなときもにっこり笑うこと」 「人の身になって思うこと」 これは私にとって忘れられない言葉になりました。そのときに見た先生方や生徒達の姿が、まさにその言葉そのものだったからです。
大人になるにつれ、顔にはその人の心持ちや生き方があらわれると思います。自分の顔を恥じない=自分の生き方を恥じないということ。その言葉にならって、私は今日も鏡をのぞいてニッコリ笑います。
写真で見る「ヘア&メイク&身だしなみの最終チェック、NG編」
1983年、広島県に生まれる。幼い頃はいつも絵や物語に夢中。やがてお洒落とメイクに目覚め、マロニエファッションデザイン専門学校に入学。卒業後アシスタント期間を経て美容師免許取得、ヘアメイクとして活動をはじめる。現在の仕事内容は、広告撮影、講師、ブライダルヘアメイク、コラム執筆など。外見とこころについても勉強中。美しいだけでなく、その人の良さを生かしたハッピーでとっても「いい顔」を作りだすヘアメイクを目指している。 。
大阪府出身。大阪市内のコマーシャルフォトスタジオを経てフォトグラファーとして実績を積む。2009年 ROCKING DANDELIONを設立。芝居・歌・ダンスが融合したミュージカルをこよなく愛する熱い心の持ち主である。
(関連リンク:ROCKING DANDELION)