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ここから本文エリア 現在位置:asahi.com>関西>関西を楽しむ>魅知との遭遇> 記事 (32)シロイルカのバブルリング 島根の水族館「アクアス」ボクらのアワワにワ〜 僕は、島根県浜田市の水族館「アクアス」に住んでいるシロイルカのケーリャ。冷たいロシアの海からやってきたんだ。年はたぶん9歳か10歳くらい。そう、人間だと10代後半ぐらいだよ。
最近、僕をテレビで見た人も多いんじゃないかな。そう、あの携帯電話のCMで、ぼわっと泡の輪を出してたのが僕さ。「バブルリング」って呼ばれてるみたいだね。 僕らは遊びが大好き。同じ水槽にいるアーリャ、ナスチャとはいつも一緒。あ、2人は女の子だよ。1日に何回かは人間のお姉さん、お兄さんとも遊ぶんだ。合図通りに首を縦に振ったり、横に振ったり。アクリル板の向こうのお客さんの手の動きに合わせて、ぐるぐる回転もできるよ。水を入れたバスケットボールを使ったキャッチボールも得意さ。お姉さんたちとの遊びは楽しいし、うまくできるとエサももらえる。最高だよね。 お姉さんとの遊びの最後には、あの輪っかを出す。その瞬間は、アクリル板の向こう側にいるお客さんたちが、こっちをじっと見つめているのがわかる。音は聞こえないけど、輪っかを出したとき、みんなが拍手したり、驚いた顔をしたりしているのを見ると、ちょっと気分がいいね。 あの輪っかは、僕らが遊んでいるうちに偶然生まれたんだ。おもちゃがなくて退屈なとき、頭の上の鼻から出した泡を、口に入れてぷっと出して何度も遊んでいるうち、輪っかになった。何度もやってるうち、一緒に遊んでくれるお姉さんたちに見つかっちゃった。一昨年、05年の夏ぐらいだったかな。 お姉さんたちは、僕たちがどうやって泡の輪を出すか、いろいろ研究したみたい。口の形はこう、泡の量はこれだけとか。お姉さんたちが僕らの口に泡を入れて、それを吹き出す練習を何度もした。一番初めに覚えたのは、のんびりやさんのアーリャ。回転や輪くぐりはあんまり得意じゃないけど、体を動かさない輪っかは性に合ったみたい。 それで、お姉さんたちと遊ぶうち、アーリャだけが輪っかを出すようになったんだ。でも、アーリャばっかり注目されるのもちょっと悔しいから、僕たちも一生懸命練習したよ。それで僕とナスチャは、今年の夏にようやくうまくできるようになったんだ。 でも、アーリャは、やっぱりうまい。僕たちの輪っかは、すぐに壊れることがあるけど、アーリャの輪は、きれいに丸く広がっていくんだ。よく見ると、口の中の泡の量が多いときは、吹き出す前に口の端からちょっと出して調整しているみたい。負けられないね。 大勢の人が見に来てくれて、忙しかったけど、楽しい1年でした。今年もそろそろおしまい。「アクアス」は1月2日からやってるから、また見に来てね。 PR情報魅知との遭遇
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